日本のオーディオ、これから(韓国、中国は……・その7)
中国のオーディオについてはまだまだ書きたいことがあるが、
そうしていると韓国のオーディオの方に一向に移れなくなる。
韓国のオーディオメーカーはいくつかある。
数年前はタイムロードが輸入していたブランドがあったが、割とすぐに止めてしまった。
日本でよく知られているのは、
アイリバーと、その上級ブランドとしてのアステル&ケルン、
それから最近ではカクテルオーディオがある。
日本では日立、東芝、松下電器、三菱電機といった大手のメーカーがオーディオに参入していた。
韓国にはサムスン、LG電子がある。
サムスンはハーマンインターナショナルを傘下に収めていてる。
けれどサムスン・ブランドのオーディオ機器があるのかもしれないが、
少なくともオーディオマニアを満足させるモノは日本には入ってきていない。
LG電子は2007年にマーク・レヴィンソンを開発に迎えて、
Rhapsody in Music Phoneという携帯電話を出している。
2008年にはマーク・レヴィンソン監修のホームシアターもCESで発表している。
現在は製品開発の協力をメリディアンに求めていることは、
メリディアンのウェブサイトでも公開されている。
そういえば、マランツ・ブランドを韓国のメーカーが手に入れようとしていたこともある。
マランツ・ブランドは、スーパースコープが1980年に資金難に陥り、
アメリカ、カナダ以外のマランツの商標権、販売権、海外資産をフィリップスに売却。
さらに1990年ごろ、アメリカ、カナダにおけるマランツ・ブランドの買収を、
韓国のメーカーが検討しているというニュースが、韓国の新聞に載った。
このことをきっかけに、フィリップスがアメリカ、カナダのマランツ・ブランドも買収することになる──、
と2003年に出ているステレオサウンド刊行の「マランツのすべて」に載っている。
韓国のメーカーがどこなのかまではわからないが、サムスンかLG電子の可能性はある。