第95回audio wednesdayのお知らせ(再びULTRA DAC)
新製品が出る。
オーディオ雑誌に紹介される。
すべてが聴けるわけではないから、興味ある新製品、
その中でも、ぜひとも聴いてみたい、と思った製品は、なんとかして聴ける機会をつくろうとする。
そうやって、いくつかの新製品を聴いて、
時にはがっかりすることもある。
こちらの一方的すぎる期待に応えてくれなかっただけのことであり、
その新製品が悪い、というわけではない。
こちらの、そういう期待は、聴けるまでの時間が長いほどに大きく膨らみがちである。
そうやってかなりの大きさに膨らんだ期待を、さらに上回る音を聴かせてくれるモノが、
数はそう多くないけれども存在する。
そういう新製品を聴くと、もう一度聴きたくなるものである。
最初に聴いた時は、聴きたいディスクで必ずしも聴けるとは限らない。
それに聴きたいディスクは、一枚か二枚だけなわけがない。
その新製品が、ほんとうにいい音であるならば、
このディスクも、あのディスクも……、と次々に聴きたいディスクが出てくる。
そう思わせてくれる新製品(新製品と限らなくてもいい)は、
そうそう出合えない。
おもいが募っていくオーディオ機器が現れてくれるのは、
それが買えるか買えないか、そういうことは抜きにして、嬉しいものである。
オーディオマニアでよかった、とおもえる。
メリディアンのULTRA DACは、ひさびさにそうおもえた「新製品」である。