メリディアン ULTRA DACを聴いた(その4)
グラシェラ・スサーナのベスト盤は、CDである。
一般的なCDだから、44.1kHz、16ビットである。
メリディアンのULTRA DACは、自動的にアップサンプリングしてD/A変換を行う。
アップサンプリング機能をOFFにはできない。
アップサンプリング時に、フィルターがshort、medium、longのどれか選択できる。
「仕方ないわ」を聴いたときはshortだった。
次にmediumにし、longをした。
これの機能については、輸入元のハイレス・ミュージックのサイトを参照してほしい。
ここでは細かなことは述べない。
書きたいのは、その音の変化について、である。
「仕方ないわ」でのshortの音は、圧倒的に感じた。
ここまで再生できるのか、と思いながら聴いていた。
これまでグラシェラ・スサーナのCDは、今回のベスト盤を含めて、ほぼすべてを聴いている。
多くがアナログ録音であり、CD化にあたり、どれだけ丁寧な仕事がなされているのか、といえば、
あまりそんな感じを受けたことはなかった。
唯一、ここまでやれるのか、と感じたのは、「アドロ・サバの女王」の限定盤だった。
それまで売られていた「アドロ・サバの女王」と比較するまでもなく、
丁寧な仕事をしてくれたな、と感じる出来だった。
グラシェラ・スサーナのCDが、ひどい出来とはいわない。
ようするに一般的な、平均的な出来としか受け止めてなかった。
「アドロ・サバの女王」の限定盤のクォリティでCDを出してくれれば……、と思っていた。
でも、ULTRA DACでの「仕方ないわ」は、くり返すが、ここまで再生できるのか、と感じていた。