はっきりと書いておく
オーディオは楽しい。
いくつになっても楽しい。
けれど、オーディオ雑誌がつまらなくなって、もうどのくらい経つか。
オーディオ評論が色褪てしまって、ずいぶん経つ。
オーディオはいまも楽しい。
これから楽しいはずだ。
オーディオ雑誌は、今後も期待できそうにない。
オーディオ評論に関してもそうだ。
オーディオは楽しいのに、なぜそうなってしまったのか、
さらにそうなっていくのか。
その理由は、はっきりとしている。
瀬川先生がもういないからだ。
何をバカなことを書いている、と思う人には、
どれだけ言葉を費やして説明しても無駄だ。
オーディオは楽しい。
なのにオーディオ雑誌、オーディオ評論が……、と感じている人は、
その理由を考えてみればいい。
いくつか思いつくだろう。
そのいくつか思いついた理由を、さらにどうしてそうなったのか、と考えてみればいい。
瀬川冬樹がいなくなった。
オーディオ雑誌は、そこからつまらなくなっていった。
オーディオ評論は色褪るだけである。
このことがわからない人に、
おもしろいオーディオ雑誌はつくれない、
オーディオ評論は書けない。
はっきりしていることだ。