Date: 8月 6th, 2018
Cate: デザイン
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SG520とC240(その2)

C240以前のアキュフェーズのコントロールアンプは、C200(S)とC220だった。
C200はフロントパネル下部にヒンジドパネルを、
C220はフロントパネル中央にサブパネルをもつ。

C240は、プッシュポタンを多用したデザインでも話題になった。
ボタンの数は57、レバースイッチは1、ボリュウムを含む回転式は4、
そしてヒンジドパネルもサブパネルも、C240にはない。

C240の四年後に登場したC280にはヒンジドパネルがある。

実をいうと、そのころはC240にヒンジドパネルがないことを、特に意識していたわけではなかった。
瀬川先生のデザインということは、割と早くから知っていた。
それでもヒンジドパネルがないことにもちろん気づいていたけれど、
そのことを深く考えもしなかった。

C240とペアとなるパワーアンプのP400にもヒンジドパネルはない。
P400以前のP250、P300にはヒンジドパネルはある。

チューナーのT104にもない。
T100にはある。

C240、P400、T104のシリーズは、ヒンジドパネルを省いている。
この意味を考えるようになったのは、
SG520とC240を比較するようになったからである。

SG520はマークレビンソンのLNP2登場まで瀬川先生が使われていたこと、
C240は瀬川先生のデザインであること。
このふたつの事柄を、なぜかそれまで結びつけようとは思わなかった。

関係のない、二つの事柄としか捉えていなかった。
それが、ある日、あっ、そうだ! と気づいた。

C240は、SG520をメインのコントロールアンプとして使われていた瀬川先生のデザインなんだ、と。

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