Date: 7月 22nd, 2018
Cate: ジャーナリズム
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オーディオにおけるジャーナリズム(リーダーとマネージャー、それに組織・その2)

スイングジャーナルの1980年3月号に、
「質の時代に入るか! オーディオ界」という菅野先生と瀬川先生の対談が載っている。
     *
瀬川 また、話しは前後してしまいますが、こうした技術とセンスのバランスがあたり前のような世の中になっても、まだ聴いても測定しても相当おかしなスピーカーが新製品として平気で出てくること自体が分らない(笑)。
菅野 それは、何と言っても組織のもたらす影響が大きいんですよ。組織がなければ、現代企業の発展はないのだけれど、起業、組織といったものは必ずしもプラスばかりに働かない。特に、こうしたオーディオ機器と作るというものは、非常に組織化しにくいものなんですね。特に編集部なんぞは管理しきれない(笑)。
     *
編集部というくらいだから、ひとつの、それほど大きくない組織である。
いろんな雑誌があって、いろんな編集部があるわけだが、
とりわけオーディオ雑誌の編集部は管理しきれないのだったのだろう、
この対談が行われた40年ほど前は。

管理しきれないからこそ、マネージャーではなく、リーダーが必要なのだろう。
けれど、これは40年ほど前の話である。
いまのオーディオ雑誌の編集部がそうだ、とは私はまったく思っていない。

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