「複雑な幼稚性」が生む「物分りのいい人」(その27)
(その6)では、YGアコースティクスのHaileyを鳴らされている人からのコメントがあった。
柳沢功力氏の試聴記は気にならない、とある。
そうだろう、と思う。
YGアコースティクスのHaileyユーザーすべてが、
柳沢功力氏の試聴記で不愉快になるわけではない。
なのにavcat氏は、YGユーザーさん、という表現を使われている。
最初、avcat氏のツイートを読んだ時、
YGユーザーというハンドルネームのオーディオマニアがいるんだな、と思った。
YGユーザーさんは、特定の個人ではなく、
YGアコースティクスのスピーカーのユーザーを指している。
これは、おかしな話だ。
YGアコースティクスのスピーカーに惚れ込んで鳴らしている人でも、
それぞれ感性は違うし、感じ方、鳴らし方も違う。
共通するところはあっても、違う。
なのに十把一絡げ的に捉えての「YGユーザーさん」の使い方である。
柳沢功力氏の試聴記を読んで不愉快になるYGアコースティクスのユーザーもいれば、
そうでないYGアコースティクスのユーザーがいるということは、
すぐにわかることなのではないか。
YGアコースティクスのユーザーはみんな同じだ、と思い込めることこそ、
低次元の話ではないだろうか。