野上眞宏 写真展「BLUE:Tokyo 1968-1972」(その4)
「BLUE:Tokyo 1968-1972」の会場となっているBIOTOPは、白金台にある。
最寄りの駅は都営三田線白金台であり、プラチナ通りと呼ばれている道路に面している。
この道、いつからプラチナ通りと呼ばれるようになったのだろうか。
目黒駅からもそう遠くはない。
私は目黒駅から歩いて行った。
目黒駅は、よく利用する。
KK適塾に行くときも、五反田ではなく目黒駅から向っていた。
でもプラチナ通りは、10年以上歩いていない。
プラチナ通りは、白金台駅からでも、目黒駅からでも通る。
プラチナ通りに、いくつかの会社が入っているビルがある。
一階は駐車場になっている。
プラチナ通りも昼は人が多く歩いているのかもしれないが、
19時前後ともなると、歩いている人も少ない。
日が長くなったとはいえ、その時間は暗くなっている。
繁華街ではないから、通りも暗い。
でも、その駐車場だけは明るかった。
しかも、そこには白のテスタロッサが停めてあった。
停めてあった、というよりも、そこにいた、という感じだった。
新車にしか見えないテスタロッサだった。
30年ほど前のスーパーカーであるテスタロッサなのに、
そんなことは微塵も感じさせないほどのテスタロッサが、そこにいた。
BIOTOPに向うとき、
BIOTOPから帰るとき、
二度、白のテスタロッサをみるわけだ。
一度目よりも、二度目のほうが強烈だったのは、
野上さんの写真をみた直後だったからなのかもしれない。