川崎和男氏のこと(その6)
どうやったら川崎先生と会うことができるのか。
デザインの勉強をしてきたわけではない。接点はなにひとつないように思えた。
とにかく、できるのはMacPowerに連載されている「Design Talk」を読みつづけることだけ。
読みつづけていたら、ある日、真空管アンプについて書かれている号があった。
えっ、もしかしてオーディオマニアなの? と思った。
またしばらく読みつづけていたら、今度はJBLの4343という単語が出てきた。
このころである、もしかすると会える日がやってくるかもしれない、と感じたのは。
それでも草月ホールでの講演から、3年ほど経っていた。