Date: 11月 23rd, 2008
Cate: 川崎和男
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川崎和男氏のこと(その5)

ギャラリー間の床は、真っ白なタイルで敷きつめられていた。靴は入口でぬぐ。
スリッパなんて無粋なものは用意されていない。

壁も白い。
部屋の中央に12本の、白い、細長い柱が建っていて、その上にオルゴールが置かれている。

「プラトンのオルゴール」は川崎先生のサイトで見ることができる。
左端WorksにあるMusic boxをクリックしてほしい。

12年後の2006年、金沢の21世紀美術館で開催された川崎先生の個展「いのち・きもち・かたち」にも
「プラトンのオルゴール」は展示してあった。

そして気がつくのだが、「プラトンのオルゴール」は、
柱の上に乗っているオルゴールひとつひとつのことではなく、
ギャラリー間に構築された空間そのものである。

21世紀美術館の展示では、タイルのまわりから見るだけで、作品そのものの中には入れない。

ギャラリー間では、川崎先生の作品の中に入っていたことになる。
だから、印象は強烈だったのか。

このとき受けた感じを、いまでもうまく表現できないでいる。

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