KK適塾 2017(四回目・その2)
石黒浩氏の話に、美人は左右対称だ、ということが出た。
美男美女といわれ、テレビ、映画に登場する人の顔をみていれば、
完全な左右対称ではもちろんないが、
美男美女といわれない人と比較すれば、かなり左右対称の顔であることは、
以前から気づいている人はけっこう多いはずだ。
とはいえ、美人の定義として左右対称、そう客観的なことといえるのだろうか。
来場者からも、そのことについて質問があった。
石黒浩氏と質問者のやりとりを聞いていて私が思っていたのは、
美人イコール美しい人ではない、ということである。
美男美女でもいい、
美男が美しい男、美女が美しい女とは、私は思っていない。
美人は、左右対称の顔ということが如実にあらわしているように、
きれいな人という域でしかない。
きれいな男、きれいな女、左右対称の顔なのであって、
美しい人が左右対称の顔なのではない。
ではなぜ石黒浩氏がアンドロイドの顔を左右対称にされるのかについては、
ここでは触れない。
これは私のなかだけの定義すぎない。
美人はきれいな人であって、必ずしも美しい人というわけではない。
美人でなくとも、美しい人はいる。
少なくとも、私はそう捉えているし、主観である。
音も同じだ。
美音イコール美しい音ではない。