Hi-Resについて(ヴァン・ヘイレン)
昨晩、友人宅でヴァン・ヘイレンの、いわゆるハイレゾ音源を聴いた。
ヴァン・ヘイレンのディスクは、LPもCDも一枚も買ったことはない。
とはいえ、聴いたことがないわけでもない。
ヴォン・ヘイレンが、ハードロックなのか、ヘヴィメタル、
どちらのバンドなのかもよくわかっていない私が聴いた感想である。
ヘッドフォンで聴いた。
そのことによってよけいにそう感じたのが、
ひじょうにクリアーで、きちんと録音されている、ということだった。
そのことが意外だったし、きわめて冷静に聴いていることも意外だった。
音が塊として、こちらに迫ってくる──、
ヴァン・ヘイレンの音楽をきちんときいたことがほとんどない私にとって、
ハードロック、ヘヴィメタルと呼ばれる音楽は、そういうものだと認識していた。
なのに、なんと分離のいい音なのだろう。
分離のいいままで、すべての音がひとつの塊として鳴ってくれれば……、と思っていた。
聴かせてくれた友人も、同じに感じていると話してくれた。
ここでも、別項「Jazz Spirit Audio(audio wednesdayでの音量と音・その2)」で書いたこと、
現象なのか心象なのかについて考えさせられるし、
心象としての再現で、私がつよく求めるエネルギーの再現において、
今回のヴァン・ヘイレンは、違うベクトルなのかもしれない。