モバイルバッテリーという電源(その28)
(その25)で書いていること。
バッテリーからAC電源を作り出すポータブル電源を使ってウェスターン・エレクトリックの594Aを鳴らしたことをふり返って気づくことは、励磁型スピーカーにこそ、ポータブル電源を使うべきではないのか、である。
励磁型スピーカーは、スピーカーの理想のように昔から語られている。
私も、そう思っていた(いまもある程度は思っている)が、励磁型スピーカーの難しさは、フィールドコイル用の電源をどうするかにある。
少しでも励磁型スピーカーを鳴らしたことのある人ならば、電源の重要性をわかっている。
規定の電圧と電流が供給されていれば、電源は何でもいい──、そう考えている人は、たぶんいない。
そのくらい電源で音が変る、というか変りすぎる。
ビクターはSX1000の開発にあたり励磁型スピーカーを試している。そして電源もいろいろ試したことは、当時のオーディオ雑誌を読めばわかる。
タンガーバルブを使った電源、バッテリーによる電源なども、そこに含まれる。
励磁型スピーカーの、電源による音の変化の大きさは、ボイスコイルとフィールドコイルが近距離の関係なことに原因があると考えている。
この問題を解消するには、フィールドコイルの電源を商用電源から切り離すしかない。