Date: 8月 20th, 2017
Cate: 広告
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LOUIS VUITTONの広告とオーディオの家具化(その1)

別項「とんかつと昭和とオーディオ(LOUIS VUITTONの広告)」で、
LOUIS VUITTONの広告にテクニクスのSL1200が登場していることを書いたのに対してのコメントが、
facebookであった。

それを読んで思い出した。
LOUIS VUITTONの広告にオーディオが登場しているのは、以前にもあった、ということ、
それもステレオサウンドに載っていた、ということだ。

ステレオサウンド 74号(1985年春号)と75号に、
LOUIS VUITTONの広告が載っている。

このころのステレオサウンドは、「ザ・テイスト」という広告ページを用意していた。
オーディオメーカー、輸入代理店、オーディオ店などを相手にした広告ページとは別に、
「ザ・テイスト」という別枠を用意することで、新たな広告主を取り込もうとしていた。

LOUIS VUITTONの広告も、「ザ・テイスト」に含まれている。
74号のLOUIS VUITTONの広告は、かなり大型のLOUIS VUITTONのトランクに、
オーディオ機器がおさめられている写真と、
一井吴夫(いちのいひろお)氏によるエッセイとが組み合わされている。

大型のトランスの中には、
B&Oのアナログプレーヤーに、マッキントッシュのセパレートアンプとチューナー、
マランツのCDプレーヤーに、スピーカーシステムはロジャースのLS3/5Aである。

これらを収まっているわけだから、大型のトランクは、そうとうに大型である。

こういうトランクを持てる人は、自身で運ぶわけではない。
だからお付の人が運ぶものだから、大型であろうと重量がどのくらいということは、
気にするようなことではないはずだ、きっと。

一井吴夫氏の文章にあるが、
もともとは銀座のLOUIS VUITTONの店に展示してあったもの。
そこではB&Oのアナログプレーヤー、マッキントッシュのプリメインアンプとチューナー、
ナカミチのカセットデッキにスピーカーはLS3/5A。

一井吴夫氏は、将来、大型スピーカーの入る、もっと大型のトランクを、
LOUIS VUITTONに特注してみたいと思っている、とも書かれている。

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