THE DIALOGUE(その2)
別項で書いているように30年ぶりに「THE DIALOGUE」を聴いた。
それほど長くない時間で、しつこいくらいくり返し聴いた。
そのことを『30年ぶりの「THE DIALOGUE」』で書いた。
(その8)まで書いて気づいた。
「THE DIALOGUE」はまさしく対話だ、と。
(その1)で、あるジャズ好きの人から、
「音はいいけど、音楽的(ジャズ的)にはつまらない……」といわれた、と書いた。
そこには、ジャズではないというニュアンスも含まれていた。
30年前は、それに対して何もいえなかった。
30年ぶりに聴いて、楽器による対話だということを、実感した。
「THE DIALOGUE」というタイトルを忘れていたわけでもないし、
対話という意味があるのも知ってはいたが、それはあくまでも知識としてでしかなかった。
30年のあいだに、いくつもの「対話」をきいてきた。
それらがあったからこその、実感かもしれない。
「THE DIALOGUE」はまさしく対話だ、
だからこそジャズだ、といまならそういえる。