「ラジカセのデザイン!」(続×七・余談)
しっかりした本棚におさめて使えるオーディオシステムの妄想を、余談として書いてきた。
JBLの4411の組合せの、いわば机上プランである。
音だけでいえば、4411の方がいいだろうけど、
本棚におさめて使うシステム、いわば私にとって大型のラジカセの延長としてのシステムでは、
デザインの、他のオーディオ機器にはない特徴で選べば、
スピーカーは同じJBLでも4310にしたい。
4311の方が4310よりも音はいいだろうし、中古も手に入りやすい。
それでも4310なのは、4310ならではのデザインがあるからだ。
4310がスピーカーとなると、プリメインアンプはマランツのModel 1060にしたい。
マランツのアンプでは、Model 7を別格とすれば、私はこの1060が好きである。
私がオーディオに興味を持ち始めたころには製造中止になっていたモデル。
1060の存在を知ったのは、数年後だったか。
そのころのマランツのプリメインアンプのデザインしか知らなかった目には、
1060のデザインは新鮮だった。こんなデザインのアンプがマランツにあったのか、と思ったし、
いかにもマランツらしい、とも感じていた。
これも音だけでいえば、その後の1250の方が音はいいに決っている。
それでも1250には、まだアメリカのブランドとしてのマランツのアクの強さのようなものが、
少し押しつけがましいようにも感じられる。
その点、1060もいかにもアメリカのマランツらしいデザインであっても、
1250に感じたところはない。
写真でしか見たことがないから実物を見てしまったら、少し印象は変るのかもしれないが、
ここで書いているのは妄想の組合せだから、気にしない。
4310に1060。
ここまではすんなり決っても、このふたつに見合うアナログプレーヤーが浮ばない。