Date: 1月 19th, 2017
Cate: 使いこなし
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セッティングとチューニングの境界(その11)

19時から開始して23時近くまでやっていた。
「能×現代音楽 Noh×Contemporary Music」の七曲目でのチューニングを経て、
最後に最初にかけたディスクをもう一度鳴らした。

①から⑧までの音で使ったディスクである。
⑧の音から「能×現代音楽 Noh×Contemporary Music」でのチューニングを経た音。
それを聴いてもらった。

①から⑧までの音では聴いてもらったのは時間の都合もあるし、
あまり長く聴いても、場合によっては違いがわからなくなることもあるため、
冒頭の数分だけを聴いてもらっていた。

最後は、通して聴いてもらった。

常連のHさんが、こういってくれた。
「AさんとKさんが来られた時に、もう一度やるべきです」と。
AさんとKさんも常連の方たちだ。
今回は先約があって来られなかった。

まだまだやりたいことはあるし、
こういう内容のことは一度やったから終り、というものでもない。

一度体験したからといって、すくに身につくものではない。
私がやったことをすべて記憶して帰ったとしても、
同じことを自分のリスニングルームで再現できるとは限らない。
うまくいくこともあれば、そうでないこともある。

それにたいてはすべて記憶して、というのはまず無理である。
記憶しているつもりでも、気づいていないところがあるものだ。

見て聴いているだけでは、そうなりがちだ。
やはり自分の手でやってみないと、すべてを記憶するところまではいけない。

私が恵まれていたと感じるのは、この点である。

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