新製品(Nutube・その7)
Nutube 6P1のデータシートが公開されている。
見ていくと、(その4)で書いたパワーアンプの実現は、
不可能ではないけれどけっこう困難そうだ。
ならばNutubeで挑戦してみたいことが変ってくる。
MC型カートリッジのヘッドアンプはどうだろうか。
これまでにも真空管ヘッドアンプはあった。
カウンターポイントからSA2が、ミュージック・レファレンスからRM4が出ていた。
どちらもステレオサウンドの試聴室でじっくり聴いている。
ソリッドステート式ヘッドアンプにはない肌触りのよさが感じられはするものの、
安定性、ノイズなどで実用にたえるかとなると、そうとはいえない出来だった。
でもいつかはまともに使える真空管ヘッドアンプが登場してくれるだろう、と期待していた。
結局は登場しなかった。
Nutube 6P1がヘッドアンプに向いているかどうかは、なんともいえないが、
コスト的にも複数並列接続の小出力のパワーアンプよりも、負担はずっと少ない。
これから来年にかけて、Nutube 6P1の製作記事は、
オーディオ雑誌、インターネットにいくつも登場するはずだ。
その中にヘッドアンプはあるだろうか。