ベートーヴェン(とオーディオ)
今年の秋で、「五味オーディオ教室」と出逢って40年になる。
40年のうちに、いろんな変化があった。
そのひとつに、ベートーヴェン交響曲全集がある、と思う。
レコード会社にとって、全集モノは、いわゆる金のかかる企画である。
時間もふくめて、金のかかる企画である。
そうである以上、ある程度、もしくは十分に採算のとれる見込みがなければ、
レコード会社も手を出さない、といえる。
まして全集モノの再録音となると、それをやれる演奏家はごく一部に限られる。
カラヤンがそういう存在だった。
ベートーヴェン全集を再録音している。
その全集はレコード雑誌だけでなく、オーディオ雑誌でもとりあげられていた。
演奏の変化とともに録音の変化について語られることがあった。