石積み(その2)
石を同じ形、同じ大きさに切り出す。
それを積み上げていき、あいだにモルタルやコンクリートを流し込んですきまを埋めていく。
ようするにレンガを積んでいくにと同じようにやるのが、
石積みとしては合理的なのかもしれない。
空積みは、無駄の多いやり方になるだろう。
石を積んでいこうとする者にとって、
見事な空積みが目の前にあったとして、手本となるのだろうか。
どんなに見事な空積みであっても、
それを見ながら同じ石積みを行うことはできない。
空積みは石を加工しない。
自然の石をそのまま使い積み上げていくのだから、
似た形、大きさの石はあっても、同じ形、同じ大きさの石はないのだから。
不揃いの石を積んでいく。
モルタルもコンクリートも使わずに、不揃いの石を積んでいく。