Date: 5月 21st, 2015
Cate: 対称性
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対称性(その3)

瀬川先生の著書「続コンポーネントステレオのすすめ」の221ページ。
ここにB&OのBeogram 4002が上半分、
EMTの927Dstが下半分をしめている写真だけのページがある。

927Dstは真上からのカット、
Beogram 4002は真上とはいえないまでも、ほぼ同じカットの写真が上下に並んでいる。

どちらもアナログプレーヤーであり、開発年代は927Dstが古いが、
1970年代、どちらも現役のアナログプレーヤーとして市場に流通していた。

EMTは西ドイツ、B&Oはデンマーク。
いかにも927Dstは古いドイツのプレーヤーという雰囲気をもっている。
Beogram 4002はモダンデザインのプレーヤーである。

どちらがアナログプレーヤーのデザインとして優れているかではなく、
927Dstは精密な機械としてのアナログプレーヤーであり、
そのデザインもそれにふさわしいものである。

一方のB&Oは、そこが違う。
もちろんEMTとは違う精密さをもっているけれど、そこには電子制御というテクノロジーがあり、
そのデザインは、電気・電子が加わったからこそのものといえる。

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