Date: 11月 21st, 2010
Cate: 境界線
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境界線(その6)

目の前に、いまCDプレーヤー、コントロールアンプ、パワーアンプ、
スピーカーシステムというシステムがあるとする。

それぞれの機器の受持範囲はどこまでなのだろうか。
いいかえれば、どこにそれぞれの機器と機器との境界線があるのか。

ほとんどの方が、CDプレーヤーならば、CDプレーヤーの出力端子までがその受持範囲である、と捉えられるだろう。
コントロールアンプならば、入力端子から出慮端子まで、パワーアンプにしても同じ、
スピーカーシステムもスピーカー端子から先がスピーカーシステム、ということになる、と。

ならば、CDプレーヤーとコントロールアンプを接ぐケーブル、コントロールアンプとパワーアンプを接ぐケーブル、
パワーアンプとスピーカーシステムを接ぐケーブルは、それぞれどこに属するのか。

境界線をどこに引くのか。
それぞれの入力端子、出力端子すべてに境界線を引くならば、ケーブルは独立したコンポーネントとなる。
けれど、CDプレーヤーの役割、コントロールアンプの役割、パワーアンプの役割を考え直してみると、
いくつかの境界線は消えていくはずだ。

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