Date: 10月 29th, 2014
Cate: 「オーディオ」考
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豊かになっているのか(その6)

サンスイのプリメインアンプAU-D907 Limitedを買ったことは何度か書いているとおり。
それからSMEの3012-R Specialも無理して買った。

AU-D907 Limitedは型番からもわかるように台数限定だった。たしか1000台だったはず。
3012-R Specialも、ステレオサウンドに最初広告が載った時には、限定、と書いてあった。
結局、SME(もしくはハーマンインターナショナル)が思っていた以上に売行きが良かったのだろう、
限定ではなく通常の製品になっていた。

オーディオ機器にはLimitedの型番がモノが他にもいくつもある。
Limitedとつかなくとも限定のオーディオ機器もいくつもある。

マニアの心理としてLimitedの文字には弱い。
それはなぜなのか。
「いい音で聴きたい」という気持よりも「人よりもいい音で聴きたい」という気持が、
時として強く、その人自身を支配しているからではないのか、と思う。

AU-D907 Limitedも3012-R Specialも、かなり無理して買っている。
これらが限定ではなかったら、そこまで無理はしなかったであろう。

いま買わないと、もう手に入らなくなる。そんなあせる気持もあった。
しかもAU-D907 Limitedも3012-R Specialも、音を聴かずに買っている。

なぜそこまでして買ったのだろう。
「いい音で聴きたい」という気持からだ、とは、もちろんいえる。
オーディオマニアのほとんどの人が、おそらくそういうだろう。

でも、やはり「人よりいい音で聴きたい」という気持があったからだ、ともいえる。

このことだけではない、オーディオマニアとしての「いい音で聴きたい」ための行動を、
少し違う視点からふり返ってみると、どうしても「人よりいい音で聴きたい」という気持があったことを、
少なくとも私は否定できない。

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