オーディオの楽しみ方(続キースモンクスのトーンアーム・その6)

audio & design(キースモンクス)のトーンアーム、M9BAが想定しているカートリッジについて、
あれこれ考えていくのも楽しいけれど、それ以上に、岩崎先生がこのトーンアームをなぜ購入されたのか、
そのことについて考える方がもっと楽しい。

何かはっきりとした目的があったのか。
つまり、あるカートリッジを鳴らすためという目的からのM9BA購入なのか、
それともそういう目的なしに、このトーンアームが気に入っての購入だったのか。

いまとなってはわからなくなってしまった答を、岩崎先生が残された文章の断片に何かを求めていく。
これが私にはけっこう楽しい。

別項で書いているエレクトロボイスのエアリーズの補修のために先月岩崎先生のお宅に行ってきた。
そのとき、岩崎先生のカートリッジのコレクションを見せてもらった。

いまはもうそんなには残っていない。
それでもいくつかのカートリッジが残っていて、
このカートリッジを使われていたんだ、と思いながら、いくつかのカートリッジを眺めていた。

その中にデッカのMark Vがあった。
ボディの色から、EEだということがわかる。

Mark V/EEは元箱に収まったままだった。
まだ使われていない感じがする。

そんなMark Vをみていると、岩崎先生はM9BAとの組合せを考えられていたのかも、とおもえてくる。
デッカのInternational ArmとのM9BAとの類似性からいっても、その可能性は高い。

だとすればターンテーブルは何を組み合わせられるつもりだったのだろうか。
いつか、どこかにそのヒントがきっとあると思っている。

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