Date: 11月 17th, 2013
Cate: 瀬川冬樹
Tags:

バターのサンドイッチが語ること、考えさせること(その1)

バターのサンドイッチのことを書いた。
これ以上書く必要はない、と考えながらも、
バターのサンドイッチが示唆することについて、二、三書いておきたいという気持もまた強い。

蛇足だな、と自分で思いながら書いていく。

バターのサンドイッチのバターは、
オーディオにおけるケーブルをはじめとする、アクセサリーの類なのかもしれない。

バターのサンドイッチがおもいつかないから、
バターは塗るものという思い込みから離れることができないから、
とにかくバターを吟味する。

そのへんのスーパーで売っているようなバターではなく、
高級食材を扱っているスーパーでのみ買える高価なバターをいくつも試したり、
さらにはそういうスーパーでも手に入らないような、もっと特別なバターを探し出してくる。

そのへんのスーパーで売っているようなバターよりも、
ずっとずっと高価なバターをパンに塗って食しては、このバターは……、と評価し、
気に入った、それもめったなことでは入手できないバターであればあるほど、
そのバターについてのウンチクを滔々と誰かにまくしたてることだろう。

そんな人は、バターのサンドイッチは思いもつかないことだろう。

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