Date: 11月 13th, 2013
Cate: デザイン
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オーディオのデザイン、オーディオとデザイン(真空管アンプのレイアウト・その4)

なにをもって「まともな」真空管アンプとするのか。

私の答は、伊藤先生のアンプということになる。

それではまったく何も説明していないのと同じじゃないか、といわれるだろうが、
それでも、これ以上こまかいことを書いていこうとは思っていない。

この私の答に納得がいかない人は、
とにかく伊藤先生のアンプの写真をじっくり見てほしい。
納得がいくまで見てほしい。

できれば実物を見てほしいところだが、
メーカーによって大量生産されたアンプではなく、伊藤先生ひとりの手によるアンプだから、
つくられたアンプの数もメーカー製と比べればずっと少ない。
けれど写真はインターネットの普及によって、以前と比較すればずっと多く見ることができる。

できればプロのカメラマンによる写真を見てほしい。
サウンドボーイに発表された伊藤アンプの写真は、由利賢次氏の撮影だった。
オーディオ雑誌に掲載された伊藤アンプの写真の中では、
由利氏による写真が圧倒的によい。

とにかく見る。
じーっと見る。それこそくたくたになるまで見ていれば、伊藤アンプが「まともな」理由が、
理屈としてではなく感覚的に感じられるはずだ。

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