Date: 11月 1st, 2013
Cate: デザイン
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オーディオのデザイン、オーディオとデザイン(真空管アンプのレイアウト・その3)

1990年ごろだったと記憶している。
サンスイの、西新宿にあったショールームがトントンクラブと改称していたころの話だ。
伊藤先生、その他にふたりのゲストによるシンク値浮かんアンプについての鼎談が行われた。

この鼎談は無線と実験で記事になっているので、くわしく知りたい方はそさちを参照しされたし。

このとき伊藤先生がいわれたことが、いまもはっきりと思い出せる。

いま、世の中にあるメーカー製、自作を含めて、まともな真空管アンプはひとつもありません。
私のつくるアンプを除いては。

こんなことを、実にさらりと発言された。
ほかのどの人であろうと、
この鼎談に出席していない人であろうと、
この伊藤先生の発言に反論できる人がどれだけいるだろうか。

自作だけではない、メーカーのアンプも含めて、
完成度ということで、伊藤アンプと肩を並べる真空管アンプはなかった。

音だけということで見れば、
伊藤先生のアンプよりもいいものは存在する、といってもいい。
音が良ければ、それでいい。
そう思える人には、伊藤先生の発言は、
またく納得できないことであろうが、
私は納得した側の人間である。

伊藤先生は「まとなも」という表現を使われた。
自分のつくるアンプよりも音のいいアンプがひとつもない、と言われたわけではない。

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