ユニバーサルウーファー考(その3・補足)
サブウーファーの高さを、組み合わせる小型スピーカーシステムとほぼ同じにまでもってきたときの音について、
すこしだけ、やっぱりふれておきたい。
グールドの1981年再録音のゴールドベルグ変奏曲。
ここでも、グールドはハミングしている。
このハミングが、サブウーファーの高さを持ち上げたことで、じつに自然に響いてくる。
もともと耳障りだとは感じてなかったが、そう感じている人が聴いても、
決して耳障りだとはいわないだろう。
理想的なワンポイントマイクロフォンセッティングで、ひじょうにうまく録れたかのように、
ハミングが明瞭にきこえながらも、別々のマイクロフォンで、
別々の場所(ブース)で録った(いわゆるマルチマイクロフォン録音)のような不自然さはない。
響きの方向性がそろった音だ。