オーディオ評論家の「役割」、そして「役目」(その7)
堂々巡りは、なにも悪い面ばかりではない。
同じところを何度も廻っているうちに、その「中心」がはっきりとしてくるからだ。
中心をはっきりと認識できれば、堂々巡りはきれいな円に近づいてくだろう。
そして円を小さくしていけばいいのではないだろうか。
「中心」に近づいていくのだから。
実は私も、堂々巡りしているのかもしれない。
だから、見据えていなければならない。
だが、堂々巡りしていることに気がつかないでいると、その軌道は円からはずれてしまい、
いびつな形になってしまうような気がする。
そうなるととうぜん「中心」は見えなくなる、というよりも、喪失してしまう。