サイズ考(その66)
スピーカーのネットワークについて、すこし具体的なことを書いた。
その前は、トランスについて書いている。
ひとつことわっておきたいのは、この項のタイトルだ。
「サイズ考」であって、「トランス考」でもないし「ネットワーク考」でもない。
「トランス考」、「ネットワーク考」というタイトルをつけていたら、
まったく違う書き方をすることになるだろう。
この項では、あくまでもオーディオにおける「サイズ」について考えていくと、
その考えを少しずつ徹底させていくと、トランスやネットワークに関して、
技術的な捉えかたとは違う視点で捉えることができるということを感じとってもらえれば、
そしてその面白さを感じてもらえれば、それでいいと思っている。
サイズは、いちばんわかりやすい要素である反面、見えない「サイズ」、見えにくい「サイズ」が、
オーディオにいくつも存在しているからだ。
このブログでは、写真も図版もいっさい使っていない。
以前も書いたが、使ったほうが書くほうとしても楽である。
それでもあえていっさい使わないのは、「ことば」から、ということを私なりに重視しているからだ。
言葉遣いにおいて、まだまだ未熟なところもあり、誤解を招くこともあるだろうが、
それでも「ことば」から考えていくことの面白さを感じとってほしい、と思っているから、
これから先も写真、図版を使うつもりは、まったくない。