2008年ショウ雑感(その2)
今回のインターナショナルオーディオショウで「これは聴いてみたい」と思ったのは、
マッキントッシュのパワーアンプMC2301だ。
型番こそ、2301とステレオ機のそれだが、MC2301はモノーラルの管球式アンプだ。
KT88を片チャンネル8本使い、300Wの出力。
ほとんど、以前のMC3500の現代版である。
MC3500は、同社最後の管球式アンプだった(その後、管球式が復活したため最後ではなくなったが)。
MC3500の出力は350W。実物を見たことはあるが、実は音を聴いたことはない。
MC2301は、見た目も、きっと音も、MC3500よりも洗練されている。
安定度も問題なく高いはずだ。
このアンプを、マッキントッシュジャパンのブースで見ていたら、
タンノイのスピーカーで聴いてみたくなった。
カンタベリー15と組み合わせて聴きたい。
まだ熊本に住んでいた頃、ロックウッド社のジェミニというスピーカーを聴いたことがある。
ロックウッドのスピーカーはタンノイのユニットを、
独自のバスレフ型エンクロージュアに収めたもので、
ずいぶんタンノイ純正のスピーカーとは異る印象を受けた。
聴いたといってもわずかな時間だし、ずいぶん昔のことだけど、
タンノイのユニットとは思えないほどエネルギッシュな音だった。
もしかすると、あの時の音が、MC2301で鳴らすカンタベリー15から聴けるような気がしてしまう。