オーディオ機器を選ぶということ(その15・余談)
オーディオクラフトの社長は、花村圭晟氏だった。
花村氏とお会いしたことはない。
けれど、どういう経歴の人であったかは、なんどかきいたことがある。
瀬川先生はステレオサウンド 58号に次のように書かれている。
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社長の花村圭晟氏は、かつて新進のレコード音楽評論家として「プレイバック」誌等に執筆されていたこともあり、音楽については専門家であると同時に、LP出現当初から、オーディオの研究家として長い経験を積んだ人であることは、案外知られていない。日本のオーディオ界の草分け当時からの数少ないひとりなので、やはりこういうキャリアの永い人の作る製品の《音》は信用していいと思う。
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菅野先生も、花村さんは、ぼくらの大先輩だ、とおっしゃっていた。
この花村氏の名前を、なぜか、なんら関係のない人が名乗っていることを、数年前に知った。
花村圭晟から一文字だけ削った、そんなまぎわらしい名前で、
オーディオ、ジャズについて、あれこれ言っている人だ。
本名はまったく違う人だ。
詳細は伏せておくが、そのことでオーディオ関係者が憤慨されていたことも知っている。
そのときの名前の使い方からすると、あえて利用しているとしか、私には思えなかった。