オーディオ機器を選ぶということ(その13)
ユニバーサル(universal)がつく言葉に、ユニバーサルデザイン(universal design)がある。
ユニバーサルデザインの定義については、川崎先生の「デザインのことば」のなかに、こうある。
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「誰でもが使いやすいモノやコトのデザイン」という定義が一般化してしまったことは、この言葉の本質を訴求するうえでは、大きな誤用であったと指摘しておきたい。7原則である、公平性・自由性・単純性・省力性・安全性・情報性・空間性は、我が国においては、その内容を大きく変容させる必要がある。まして、「誰もが使えるモノ」などあるわけがなく、高齢者や幼児、障害者すべてに対するデザインが、いわゆるユニバーサルデザインの本質において、デザインの理想主義の確信を強調させた意味を持っているだけである。この意味が重要である。
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ここに引用したところだけでなく、ぜひ全文を読んでいただきたい。
川崎先生の「デザインのことば」を念頭において、「ユニバーサルサウンド」について考えてゆく。