新製品(Western Electric 777)
300Bの復刻が順調にいっているからなのか、
ウェスターン・エレクトリックから今年になんて新製品が二機種登場している。
一つは300Bのシングル動作のプリメインアンプ、91Eである。
どういうアンプなのか、その技術内容を読むと、聴いてみたくなる。
けれど写真を見てしまうと、
ここにもパチモンの波が押し寄せているのか──、と言いたくなる。
そして今回、スピーカーに関する新製品が登場している。
777というモデルである。
150Hzから2kHzまで受け持つミッドレンジ・ドライバーである。
写真をみると、昔ながらのコンプレッションドライバー+ホーン型のようだが、
ドライバーはAMT(ハイルドライバー)である。
ウェスターン・エレクトリックは、今回の777についてrAMTと謳っている。
Radical Air Motion Transformerの略である。
この777ドライバーを搭載したスピーカーシステムの写真もある。
このスピーカーシステムもまた91Eのようなアピアランスで、
この写真だけだったら、あまり関心をもたなかったけれど、777は違う。
777は100dB/W/mと能率が高いだけでなく、
受持帯域の下限(150Hz)と上限(2kHz)の積は30万になる。
40万の法則にぴったりとあてはまる、とまではいえないけれど、
ほぼほぼ40万の法則ともいえる。
777の単売はあるのだろうか。