Meridian 210 Streamer(その1)
2019年8月に、メリディアンから210 Streamerが発表になった。
218と同じ筐体で、USB入力をもつ210は218の良き相棒といえる存在である。
早く聴けるのを楽しみにしていた。
けれど210の発表からそう経たないうちに、
メリディアンの輸入元がオンキヨーにかわるというニュースが続いた。
オンキヨーがしっかりとメリディアンの輸入元としてやっていってくれれば、
何も問題はなかったのに、現実はまるで何もやってこなかった。
2020年、2021年と丸二年、オンキヨーはメリディアンの輸入元として、
何をやってきたのか。
おそらく210は輸入されていない。
2019年夏の発表当時ははっきりと確認できなかったのだが、
210はMQAのコアデコード機能を備えている。
96kHzまではコアデコードして送り出す。
つまりMQA非対応のD/Aコンバーターであっても、210の導入によって、
96kHzまではハードウェアによるコアデコードされた音を聴くことが可能(のはずだ)。
オンキヨーがメリディアンの輸入元としてしっかり仕事をしていれば、
いまごろは210によってMQA再生が日本でも拡がっていたはずだ。
ほんとうに二年間、210は輸入されなかった──。
けれど、今年は過去形として語れそうである。