Archive for category audio wednesday

Date: 12月 3rd, 2015
Cate: audio wednesday

第60回audio sharing例会のお知らせ

2016年1月のaudio sharing例会は、6日(水曜日)です。

次回の例会でちょうど60回。まる五年になる。
だからというわけでもないが、アンプをいくつか集めての試聴会を予定している。

スピーカーは喫茶茶会記のアルテックの2ウェイをメインに、グッドマンのトゥイーターを足したシステム。
今日も例会の終りの一時間は、このスピーカーを鳴らしていた。
前回、少し不備があったネットワークが別のモノに置き換えられていた。
良くなった点もあるし、気になる点もいくつかあるように感じた。

アルテック本来の明るさと、やや異質の明るさを感じたのはネットワークのせいなのかもしれない。
市販品のネットワークなのだが、コイルとコンデンサーの配置を見ると、
ネットワークのパーツ配置の基本は、すでに忘れ去られているのか、と思ってしまう。
同じパーツでも、配置を変えれば、とも思う。
このへんはもう少し詰めていく必要があるけれど、
ホーンの鳴きの処理を含めて、今後、少しずつ音が整えられていくと思う。

どんなアンプが集まるかは、もう少し先になって報告する。
最新のアンプではなく、私と同世代、もしくは上の世代の方にとって懐しいアンプがいくつか集まる予定。

かけるソースはジャズが多くなると思うし、
アンプの入れ替えがスムーズに進んで時間に余裕があれば、
ディスクをお持ちいただければリクエストにも応じられると思う。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 11月 30th, 2015
Cate: audio wednesday

第59回audio sharing例会のお知らせ(スピーカーの変換効率とは)

12月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

今回のテーマは、意外にもにもいろんなことを思い出させてくれる。
五年前に「確信していること(その1)」を書いた。
たった三行である。

瀬川先生が追い求められていた音とは、
クレデンザ、HMVの♯202、203といったアクースティック蓄音器の名器の音を、
真の意味でワイドレンジ化したものだった、と確信している。

これは私にとって長い間考え続けてきているテーマでもある。
良質の、というよりも極上のアクースティック蓄音器の音をワイドレンジにできるのか。

ステレオサウンド別冊「世界のオーディオ」ALTEC号で、瀬川先生が書かれていることを、
このことに関連して思い出す。
     *
 そこで再びアルテックだが、味生氏の音を聴くまでは、アルテックでまともな音を聴いたことがなかった。アルテックばかりではない。当時愛読していた「ラジオ技術」(オーディオ専門誌というのはまだなくて、技術専門誌かレコード誌にオーディオ記事が載っていた時代。その中で「ラ技」は最もオーディオに力を入れていた)が、海外製品ことにアメリカ製のスピーカーに、概して否定的な態度をとっていたことが私自身にも伝染して、アメリカのスピーカーは、高価なばかりで繊細な美しい音は鳴らせないものだという誤った先入観を抱いていた。
 味生氏の操作でシュアのダイネティックが盤面をトレースして鳴り出した音は、そういう先入観を一瞬に吹き払った。実に味わいの深い滑らかな音だった。それまで聴いてきたさまざまな音の大半が、いかに素人細工の脆弱な、あるいは音楽のバランスを無視した電気技術者の、あるいは一人よがりのクセの強い音であったかを、思い知らされた。それくらい、味生邸のスピーカーシステムは、とびきり質の良い本ものの音がした。
 いまにして思えば、あの音は味生氏の教養と感覚に裏づけられた氏自身の音にほかならなかったわけだが、しかしグッドマンとアルテックの混合編成で、マルチアンプで、そこまでよくこなれた音に仕上げられた氏の技術の確かさにも、私は舌を巻いた。その少し前、会社から氏の運転される車に乗せて頂いたときも、お宅の前の狭い路地を、バックのままものすごいスピードで、ハンドルの切りかえもせずにグァーッとカーブを切って門の中にすべりこませたそれまで見たことのなかった見事な運転に、しばし唖然としたのだが、音を聴いてその驚きをもうひとつ重ねた形になった。
 使い手も素晴らしかったが、アルテックもそれに勝とも劣らず、見事に応えていた。以前聴いたクレデンザのあの響きが、より高忠実度で蘇っていた。最上の御馳走を堪能した気持で帰途についた。
     *
これを改めて読みなおしてより確信している。
そして、アクースティック蓄音器の響きを、より高忠実度で蘇らせるには必要なことはなんだろう、と考える。
絶対条件とは断言できないけれど、スピーカーの変換効率の高さは深く関係しているような気がする。

低能率のスピーカーシステムからは、そういう音は絶対に出てこない──、
これもまた断言できずにいる。
出てくるのかもしれないが非常に出難いように、いまのところは感じている。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 11月 29th, 2015
Cate: audio wednesday

第59回audio sharing例会のお知らせ(スピーカーの変換効率とは)

12月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

昨年7月に「自由奔放に鳴るのか」を書いた。
書き始めたばかりの別項「手本のような音を目指すのか」とも関係してくることでもある。

自由奔放に鳴る音は、手本になるような音ではないはずだ。
自由奔放に鳴る音のスピーカーが、いまの時代に現行製品として少なくなってきているように感じている。
スピーカーの性能としての物理特性が向上していくということは、そういうことなのかもしれない。
そうは思いながらも、何か違うのではないか……、とも思っている。

そういえば毎月、この例会で場所を提供してくれている喫茶茶会記のスピーカーはアルテックであり、
いまアルテックはなくなってしまった会社である。

アルテックといえば、
ステレオサウンド別冊のALTEC号の巻頭に山中先生が書かれていたことも思い出す。
こう書いてあった。
     *
 一つの興味深い例として、アルテックと非常によく似た構造のコンプレッシャー・ユニットを使うJBLのスピーカーシステムと比べた場合、JBLがどちらかといえばシャープで切れ味本位の、また言葉をかえれば、各ユニットを強力に束縛して自由をおさえた設計をとっているのに対し、アルテックは同じようなユニットを自由に余裕をもって働かせている印象が強い。
 これが実は、アルテック・サウンドを分析するファクターで、独特のあたたかみ、そして一種の開放感を有無もとととなっている。したがってアルテックのスピーカーは、一歩使い方をあやまると、やたら百花斉放な音にもなりかねないが、しかし、この性向をうまく活かして使った場合、たとえばオーケストラなどスケールの大きなダイナミックレンジの広い音の再生を際立たせることができる。また、充実した中音域によって、人の声、合唱、そうしたメンタルな要素の覆いソースをすばらしく聴かせることも容易だ。
     *
衰退していく前のアルテックは、まさに自由奔放に鳴ってくれるスピーカーの代表であった。
そのアルテックがなくなってしまった大きな理由は別のところにあるのだが、
それを承知のうえで時代の流れ(変化)ゆえ、といいたくもなる面もあるのではないだろうか。

自由奔放に鳴るスピーカーをうまく活かして使えば……、とこのごろ強く思う時がある。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 11月 21st, 2015
Cate: audio wednesday

第59回audio sharing例会のお知らせ(スピーカーの変換効率とは)

12月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

アナログディスクの生産量が増えている、というニュースを今年は何度か目にした。
カセットテープの人気も復活している、というニュースもあった。

インターネットで「アナログ回帰」で検索すると、
こんなにも……、と思うほど検索結果が表示される。

デジタルの音は冷たい、アナログの音はあたたかい──、
そんなことがいわれ続けているし、ここに来て、その声は大きくなりつつあるようだ。

このことと同時に言われてきたのは、
アナログディスク再生でも、CDよりもぎすぎすした音、冷たい音の製品はいくつもあったということだ。
アナログはあたたかい、デジタルは冷たい──などと、そう簡単にはいえないにも関わらず、
アナログ回帰ということで、短絡的な評価が罷り通りはじめようとしている気もしてくる。

アナログディスクの人気は、もはやブームではなく、完全な復活だという人も出て来ている。
ほんとうにそうだろうか、と私は懐疑的に見ている。

私はアナログディスクとCDは、
エネルギー伝送メディアと信号伝送メディアというふうに捉えている。

アナログディスクはエネルギー伝送メディアであり、
ならばそこで重要となってくるのはエネルギーの変換効率ではないだろうか。
それは、何もカートリッジの電磁変化効率だけではない、
最終的に音を発するのは、もうひとつの電磁変換機であるスピーカーである。

ならば、ここでも変換効率の高さは、エネルギー伝送メディアの再生においては非常に重要なことのはずだ。
にも関わらず……、と私は思っている。

12月のaudio sharong例会では、スピーカーの変換効率について話す予定である。
スピーカーのことにとどまらず、アナログディスクのことまで話を広げるかもしれない。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 11月 10th, 2015
Cate: audio wednesday

第59回audio sharing例会のお知らせ(スピーカーの変換効率とは)

12月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

11月の回で予定とは違うことをやってしまったことは、すでに書いた通りだ。
アルテックのユニットを中心とした喫茶茶会記のスピーカーは高能率型といえる。

11月の回では最後にグレン・グールドのブラームスを鳴らしたことも書いている。
このグールドのブラームスのディスクの一曲目、間奏曲 op.117-1。
この曲の終りの消え入るようなグールドのピアノの音。

この時の音を聴いていて、高能率スピーカーに共通する良さも感じていた。

CDが登場したころにアナログディスクとの比較でよくいわれていたことがある。
アナログディスクはS/N比の確保が難しい。
けれどアナログではノイズフロアーであっても、ノイズの中からピアニッシモを聴き取ることができる。

デジタルはそうではない。ノイズはないけれど、
そういった微妙なニュアンスを伝えるのに欠かせない微弱な音も亡くなってしまう──。

だから、どちらがS/N比がいいとは一概にはいえない。
そんなことがいわれていた。

このことを、実は思い出していた。
11月4日に聴いたグールドのブラームスのピアニッシモは、
アナログディスクで聴いているような感じのピアニッシモに感じられたからだ。

CDも登場してから30年以上が経ち、S/N比は向上してきている。
喫茶茶会記では比較的新しいCDプレーヤーがある。

なので高能率のスピーカーだから、とは言い切れないのはわかっていも、
それでも感覚的には高能率のスピーカーでは、どこまでも耳を欹てている自分に気がつく。
そして、これはアナログディスクの聴き方に共通するところがある、と思っていた。

11月は、結局高能率型スピーカーについて話さなかったので、
12月は上に書いたことも含めて、高能率型スピーカー(スピーカーの変換効率)について話したい。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 11月 5th, 2015
Cate: audio wednesday

audio sharing例会(アンプ試聴の会)

毎月第一水曜日に行っているaudio sharing例会は、
2011年2月が一回目なので、2016年1月の会が60回目、まる五年になる。

10月に予告していたアンプの試聴会は、12月に行う予定でいたが、
喫茶茶会記の店主・福地さんの要望と、もうひとつ理由があって1月6日(水曜日)に行うことに決定した。
60回という節目だから、それもいいかもしれない。

今日(すでに昨日になっているが)も例会をやってきた。
予定ではスピーカーの能率について話すつもりだったが、なぜかスピーカーの調整になってしまった。

10月25日に喫茶茶会記のスピーカーのエンクロージュアが新しくなった。
ユニットはアルテックのユニットそのままで、ウーファーのエンクロージュアのみ、
ジェンセンがオリジナルのウルトラバスレフ型(日本では昔オンケン箱とも呼ばれていた)タイプになった。

エンクロージュアが新しくなって二週間も経っていない。
調整も本格的には行われていない状態。
とにかく音を出してもらって聴いた。

自由にいじっていいとのことで、予定を変更して今回来てくださった方の前で、調整をはじめた。
最初から調整を行う予定であればCDを持参して行くのだが、今回はまったくの手ぶら。
喫茶茶会記にあるクラシックのCDで、調整をはじめる。

何をどういじった(調整)したのかは具体的に書くようなことではないので省くが、
ケーブルを変えたりアクセサリーの類は使っていない。
何も足さずに何も引かずに調整してきた。

抜本的に手を加えなければならない点もみつかった。
これは後日なんとかするとして、約二時間、スコーカーとトゥイーターだけを動かしての調整。

音はそうとうに変っていった。
来てくださった方も満足して帰られた。

その後、店主の福地さんにも聴いてもらった。
まるで違う、という感想だった。
ふたりであれこれディスクを変えて聴いていたところに、
喫茶茶会記の常連の方が来られた。

このOさんは、すでに新しくなったスピーカーの音を聴かれている。
オーディオマニアの方ではない。
Oさんも、前回の音と全然違う、といってくれた。
そして中央の位置から立ち上って、部屋の左右に移動。

私が調整する前の音は左右のスピーカーの中央でしかまとなに鳴っていなかったけれど、
今日の音は部屋の隅に行ってもちゃんと鳴っている、とのこと。

まだまだやりたいことはあるし、
もっともっとよく鳴ってくれるスピーカーではあるが、
喜んで聴いてくれる人がいる音にはなっている。

1月6日の60回のaudio sharing例会までにはもっと調整しておきたい。
アンプもいくつか集まる予定である。
楽しい試聴会ができそうだ。

12月の例会は、別のテーマで行います。

Date: 10月 27th, 2015
Cate: audio wednesday

第58回audio sharing例会のお知らせ(スピーカーの変換効率とは)

11月のaudio sharing例会は、4日(水曜日)です。

別項でオンキョーのスピーカーシステムGS1について書いている。
GS1の、能率を犠牲にしたシステムとしてのまとめ方について書いているところだ。

変換効率を犠牲にして周波数特性をよくするのは、GS1だけではない。
他にもいくつかの例がある。

スピーカーは変換器である。
変換効率は変換器として重要な項目であるはずなのに、
アンプの進化によってプライオリティは低くなっている。

私は、いま100dB/W/mをこえるスピーカーを鳴らしている。
98dB/W/mのスピーカーユニットを鳴らしていたこともある。

90dB/W/m以下のスピーカーもいくつか使ってきた。

やはり変換効率の高さは、いまも重要だと確信している。
それでも単に無響室での出力音圧レベルの値と初動感度の良さは、
完全に一致するとは感じていない。

本来ならば、出力音圧レベルが同じであれば初動感度も同じのように考えられそうだが、
聴感上の初動感度も出力音圧レベルも、また何かの要素が関係している。

今回は、スピーカーの変換効率と関連することについて話したい。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 10月 18th, 2015
Cate: audio wednesday

第58回audio sharing例会のお知らせ

11月のaudio sharing例会は、4日(水曜日)です。

テーマはまだ決めていません。
時間はこれまでと同じ、夜7時です。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 10月 8th, 2015
Cate: audio wednesday

audio sharing例会(予定)のお知らせ

毎月第一水曜日に行っているaudio sharing例会は、
四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースを借りている。

喫茶茶会記のスピーカーはふたつある。
ひとつは渋谷のあるジャズ喫茶で鳴らされていたモノが、
そのジャズ喫茶の閉店によって喫茶茶会記で鳴らされる。

アルテックのユニットを使ったモノである。
かなり使い込まれていて、今回エンクロージュアを新調することになった。
今月中には新しいエンクロージュアが届く予定だそうだ。

どんな音になるのか、
実際にエンクロージュアが届き、ユニットを装着してみなければわからないが、
せっかくの機会だから、いくつかアンプを持ち込んでみようという話になった。

11月か12月のどちらかの例会で行う予定である。
アンプは常連のKさんのコレクションをいくつかをお借りして、ということになる。
最新アンプの比較試聴とはまったく違う、
眉間にしわ寄せて聴くというものとも違う、
アンプによって、新調されたスピーカーがどう鳴ってくれるのかを楽しもうというものである。

Date: 10月 3rd, 2015
Cate: audio wednesday

第57回audio sharing例会のお知らせ(ヤマハ NS5000をどう評価するか)

今月のaudio sharing例会は、7日(水曜日)です。

ヤマハのNS5000の、ネット上での評価は芳しくないもののほうが多いようである。
facebookでも、ヤマハの音づくりはおかしいのではないか、という意見ももらった。

インターナショナルオーディオショウの二日目、NS5000の音を聴いて私は昂奮していた。
けれど他の人たちはどう感じているのかについては、
どちらかといえば悪い評価の方が多いはずだとも思っていた。

ネットで見る限りは、やはりそうであるようだ。

私が危惧しているのは、そういう意見によって軌道修正され、
今回のインターナショナルオーディオショウで私が感じたNS5000の良さがなくなってしまわないか、である。

リヒテルはヤマハのピアノについて語っている。
     *
なぜ私がヤマハを選んだか、それはヤマハがパッシヴな楽器だからだ。私の考えるとおりの音を出してくれる。普通、ピアニストはフォルテを重視して響くピアノが良いと思っているけれど、そうじゃなくて大事なのはピアニッシモだ。ヤマハは受動的だから私の欲する音を出してくれる。
     *
NS5000も、その意味では受動的な、パッシヴなスピーカーシステムである。
アクティヴなスピーカーシステムを求めている人にとっては、
NS5000の音は箸にも棒にもかからない音であっても不思議ではない。

パッシヴなスピーカーだからといって、音が死んでいるとか生気がないとかではないのはもちろんだ。
ネガティヴな意味でのパッシヴなスピーカーではなく、ポジティヴな意味でのパッシヴなスピーカーである。

その意味で、ヤマハの音づくりは、果たしておかしいのか間違っているのだろうか。
音づくりとは、音作りなのか、音創りなのか。
たいていの場合は、音作りである。

けれど私はヤマハのNS5000には音創りを目指しているところがあるように感じた。

時間はこれまでと同じ、夜7時です。
場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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Date: 9月 28th, 2015
Cate: audio wednesday

第57回audio sharing例会のお知らせ(ヤマハ NS5000をどう評価するか)

10月のaudio sharing例会は、7日(水曜日)です。

インターナショナルオーディオショウをじっくりと見て聴くことができていたら、
今回のテーマはショウ雑感にしようかな、と考えていたが、わずかな時間しか会場にいられなかった。

別項で書いているように、ヤマハの新しいスピーカーシステムNS5000には、
予想以上の音が体験できて正直驚いている。

他にも注目のスピーカーシステムがあったことは知っている。
それらが高い評価を得ていることはインターネットを通じてわかる。

そういうスピーカーの音を今回は聴けなかったし、
インターナショナルオーディオショウで鳴っていた音だけを比較して、
それぞれのスピーカーシステムについてあれこれいうのは極力控えるようにしている。

ヤマハのNS5000の音をどう評価するのかは、人によって違っている。
私と同じように高く評価する人もいれば、そうでない人もいる。
高く評価している人でも、私の聴き方と同じ聴き方での評価ではおそらくないと思うし、
その人なりの聴き方での高い評価のはずだ。

NS5000の登場を、嬉しく思っている。
それでは満点がつけられるスピーカーなのいかというと、そうではない。
そうとうに気になる点があった。

ただそのことに関しては、自分の手で鳴らしてみたわけではないし、
その問題点が試聴用ディスク(二枚に共通していた)に起因することなのか、
それとも別のところに問題があってことなのかがはっきりとしないから、
ここでは触れないことにする。

それにNS5000は試作品である。
発売は2016年7月の予定である。
一年近く発売まであるわけで、私が感じた問題点がほんとうに問題点なのか、
だとしたらヤマハがどう処理するのか、その時間はたっぷりとある。

NS5000の音の細かなことについては語ろうとは考えていない。
それよりも、NS5000というスピーカーシステムが「日本のオーディオのこれから」を語る上で、
どういうスピーカーシステムであるのか、そのことについて話したいと考えている。
同時に、インターナショナルオーディオショウという場で、
どういう聴き方をするのかについても触れるつもりでいる。

時間はこれまでと同じ、夜7時です。
場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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Date: 9月 17th, 2015
Cate: audio wednesday

第57回audio sharing例会のお知らせ

10月のaudio sharing例会は、7日(水曜日)です。

テーマはまだ決めていません。
時間はこれまでと同じ、夜7時です。

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第56回audio sharing例会のお知らせ(ステレオサウンド 200号まで一年)

今月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

明日(9月2日)、ステレオサウンド 196号が書店に並ぶ。
ステレオサウンドのウェブサイトに196号の告知が公開されている。

特集1は《ハイエンド・デジタル》。
これよりも私が、おやっ、と思ったのは、特集2の方である。
タイトルは《DIG 聴いて解く「注目機の魅力」》。

「聴いて解く」とある。
ここに興味を持った。

いま別項で、ステレオサウンド編集部は間違っている、ということについて書いているところだ。
川崎先生がブログで書かれている「応答・回答・解答」、
それから川崎先生が以前からいわれている「機能・性能・効能」、
これらに受動的試聴、能動的試聴を加えれば、ステレオサウンド編集部について語れる。

私がステレオサウンドがつまらなくなったと感じている理由のひとつには、
記事の大半が応答記事になってしまったことにある。
そのことについて、これから書くつもりのところに、
今回の《DIG 聴いて解く「注目機の魅力」》というタイトルである。

編集部がどういう意図で、このタイトルにしたのか、
つまりタイトルに「解く」をいれたのか、
まだ記事を読んでいないし、読んでも伝わってくるのかどうかもなんともいえない。

だが、タイトルに「解く」とある。
この「解く」を編集部は理解しているのか、とも思う。
応答記事ばかりをつくってきて、いきなり「解く」である。

川崎先生は8月26日のブログ『デザインは解である』で、
話題=topicsに対する応答=reply
課題=questionに対する回答=answer
問題=problemに対する解答=solution
と書かれている。

196号の特集2のタイトルは、聴いて解くのあとに「注目機の魅力」と続いている。

注目機とは、いわば話題であり、そこにステレオサウンド編集部は「解」を当てている。
しかもDIGが頭についている。

仮に充分に理解しているとしよう。
特集2は、傅信幸氏、三浦孝仁氏、小野寺弘滋氏が書かれている。
この三人に、編集部の「聴いて解く」の意図は伝わっているのか、
書き手は「聴いて解く」をどう解釈しているのか。

これまでのような書き方であっては、「聴いて解く」には到底ならない。
「聴いて解く」とつけられた記事を書くのであれば、
かなりの覚悟が書き手には必要だし、いうまでもなく能力も求められる。

ほんとうに「聴いて解く」なのか、
読み手は「読んで解く」ことができるわけだ。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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第56回audio sharing例会のお知らせ(ステレオサウンド 200号まで一年)

9月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

ステレオサウンドの「第一世紀」の始まりとなった創刊号。
「第二世紀」の始まりとなった101号。

この二冊のステレオサウンドは、そこから始まる「次の世紀」の100冊を見据えての存在だったのか。

創刊号は、日本ではじめてのオーディオ専門誌としての登場ということもあって、
原田勲編集長の方針は、かなりはっきりしていたように感じる。

このことはステレオサウンド 50号の巻頭座談会で岡先生も述べられている。
     *
 いま創刊号を見直してみると、原田編集長は初めからかなりはっきりした方針をたてて、この雑誌を創刊されたように思います。それは、コンポーネント志向ということですね。もちろん創刊号では、当時の主力製品だった、いわゆるセパレートステレオみたいなものを、総括的に紹介するなど、かなり雑然としたところは見受けられるけれども、中心的な性格としてはコンポーネントを主力としている。こういう打ち出し方をした雑誌は、当時はほとんどなかったといってもいいわけで、だからほくはひじょうに新鮮な印象を受けたのです。
     *
101号はどうだろうか。
101号は24年前(1991年12月)に出ている。
特集はコンポーネンツ・オブ・ザ・イヤー(現在のステレオサウンド・グランプリの前身)とベストバイ。
残念だが、101号に「第二世紀」の始まりとなる内容は見受けられない。

ならば来年冬に出る201号も、101号同様でいいのではないか。
なぜ201号に、「第三世紀」の始まりにふさわしい内容を求めるのか。

101号のころはバブル期真っ只中だった。
インターネットも普及していなかった。
雑誌はそれまでの時代と違うモノへと変っていた時代でもある。
広告収入と本が売れることによる利益との差が拡大していった。

いまはどうだろう。
インターネットが驚くほどのスピードで普及していった。
10年前までは、インターネットは自宅か会社でパソコンの前に坐り利用するものだった。
それがいまではスマートフォンの登場で、いつでもどこでも快適に利用できる。

ウェブサイトの数も大きく増え、SNSの登場と普及、
それに雑誌の売行きの変化、書店数の減少、広告の減少(101号と最新号を比較してみれば一目瞭然だ)など、
雑誌の周囲は、「第一世紀」と「第二世紀」との違いとは比較ならないほど、
「第二世紀」と「第三世紀」と違ってきている。

だからこそ201号はステレオサウンド「第三世紀」の始まりであることを、
創刊号、101号よりももっともっと深く考えていかなければならない、と思うのだ。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
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第56回audio sharing例会のお知らせ(ステレオサウンド 200号まで一年)

9月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。

9月2日は、ステレオサウンド 196号の発売日である。
あと一年(四冊)で、ステレオサウンドは200号(50年)を迎える。

「暮しの手帖」は、初代編集長の花森安治氏の「100号ごとに初心に立ち返る」のもと、
発行号数は100号ごとに「第n世紀」と区分けされている。

つまり来年冬(201号)からステレオサウンドの「第三世紀」が始まる。

ステレオサウンド編集部は200号(50年記念号)の特集を、
すでに企画していることだろう。
それがどんな企画で、どういう構成でまとめられるのか楽しである(期待はしていない)。

だが大事なのは、その次の号(201号)ではないのか。
201号から「第三世紀」が始まるのだから、
そこから始まるステレオサウンドの100冊のための大事な出発点となる。

だが残念なことに冬号の企画はすでに決っている。
ステレオサウンド・グランプリとベストバイである。
このふたつだけで相当なページが割かれる。

「第三世紀」が始まる号で、いきなりステレオサウンド・グランプリとベストバイ……。
ステレオサウンド編集部が真剣に考え取り組まなければならないのは、ここではないだろうか。

今回はステレオサウンド編集部は、何が間違っているのかについて話したい。

場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。