第52回audio sharing例会のお知らせ(続・五味康祐氏のこと、五味オーディオ教室のこと)
5月のaudio sharing例会は、6日(水曜日)です。
「五味オーディオ教室」をくり返し読んでは、
五味先生のオートグラフの音を想像していた。
ステレオサウンド 47号から、続オーディオ巡礼が始まった。
五味先生がオーディオマニアのところに行かれる。
けれど、誰かかが五味先生のところにうかがう記事はないのか、と思っていた。
ステレオサウンド 50号、旧製品のState of the Artで、
タンノイ・オートグラフが選定されている。
岡先生がオートグラフについて書かれている。
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オートグラフを有名にしたのは、すくなくとも日本では五味康祐さんであろう。「西方の音」によれば五味さんのお宅にオートグラフが納まったのは六四年七月二十五日だという。それからのことは「西方の音」にくわしく書かれている。筆者がオートグラフに脱帽したのは、その五味さんのお宅できいたときだった。バランスのよさとか音の品位のたかさとか、いろいろあるが、一ばんびっくりしたのはローエンドに支えられた音楽のプレゼンスのよさとあざやかなパースペクティヴをもった見事な定位感だった。デュアル・コンセントリックと複雑で巨大なホーンシステムの生みだした見事な成果であろう。指向性の最適ポイントは一ヵ所しかない。その証拠に五味さんのお宅のソファはここが指定席ですというように一点だけ凹んでいた。そうまでしてきかせるオートグラフはたしかに名品であった。スペック云々などアホらしくなるような。
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岡先生の、この文章を読んで何度もうんうんと首肯いていた。
やっぱり、そういう音で五味先生のリスニングルームではオートグラフが鳴っているんだ、と。
時間はこれまでと同じ、夜7時からです。
場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。