AKG K1000がやって来る(その4)
管球式OTLアンプにとって、スピーカーのインピーダンスは高い方が有利となる。
トランジスターアンプでは、スピーカーのインピーダンスが低くなれば出力は増す。理論では8Ωで100Wの出力ならば4Ωでは倍の200Wに、2Ωならばさらに倍の400Wとなる。
現実には、電源の容量や出力段の余裕などから、全てのパワーアンプが倍倍になっていくわけでないが、スピーカーのインピーダンスが低くなれば出力は増し、反対に16Ωでは半分の50W、32Ωでは25Wと小さくてなっていくが、管球式OTLアンプでは、たいていの機種で8Ωよりも16Ωの方が出力が増す。
管球式OTLアンプの自作熱が高かったです時代は、ボイスコイルを巻き直して、インピーダンスを高くする人といたと聞いているし、オーディオ雑誌の記事でも読んでいる。
管球式OTLアンプの負荷として、どのあたりが最適なのかは、アンプの設計、構成によっても違ってくるからはっきりした数字はいえないけれど、8Ωよりも16Ωが有利といえる。
ではAKG K1000の120Ωは、どうなのか。トランジスターアンプほど出力は低下しないと思っている。少なくともフッターマンのOTL4にとって、K1000は負荷としては軽くなることは確かだ。
ということは、私が感じていたOTL4の良さは、より活きてくるはずだ。
もっともヘッドフォンアンプとしては大きいし、発熱もかなりとなるけれど、K1000とOTL4の組合せの音は、当たり前すぎることだが、どちらも持っているからこそ聴ける。
私にとってだけの壺中の天地となってくれるのだろうか。