Date: 5月 3rd, 2026
Cate: ロングラン(ロングライフ)

どこに修理を依頼したらいいのか(ソニーの場合・その3)

昨晩、facebook を眺めていたら、オーディオリサーチの投稿が表示された。オーディオリサーチをフォローしているわけではないが、
facebookが関心がありそうな投稿としての表示なのだが、このタイミングはたまたまなのはわかっていても、
ソニーのヘッドフォンアンプの修理拒否の件が、広まりつつある時に、というのは、単なる偶然と片づけていいのだろうか、と思わせる。
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Supporting legacy products remains a point of pride for Audio Research. This D75 recently returned for its first service in 52 years, receiving fresh electrolytic capacitors and a new set of vacuum tubes for many more years of music ahead.

Introduced in 1973, the D75 helped define an era with its clarity, low distortion, and effortless musicality. More than five decades later, it continues to earn admiration from listeners and collectors alike.
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1973年に発売されたパワーアンプ、D75が修理でオーディオリサーチに戻ってきた。
ほぼ五十年前の製品なのだから、修理を拒否したところで、誰も何も言わないはず。

オーディオリサーチはD75を修理している。その上で、“Supporting legacy products remains a point of pride for Audio Research.”と投稿している。

レガシー製品のサポートは、オーディオリサーチにとって今も誇りである──、と言っている。

Date: 5月 2nd, 2026
Cate: ディスク/ブック

蓄音機100年

今日、一冊の本をいただいた。
「蓄音機100年」というムックで、レコード芸術/ステレオ別冊と、表紙タイトル下にある。

「蓄音機100年」からわかるように1977年に出ている。
私は蓄音器とするが、この本では蓄音機。

このことについて編集後記(この本では、蓄音記となっている)で触れられている。
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蓄音機か蓄音器か、表題を決めるときからひともんちゃく。
 『動く機械だから機でなくちゃあ…』
 『いや、昔はメカとソースといった概念でなく、レコードを含めて、音を入れる器、つまり録音システムとして捉えられていたので、器が正しいんだよ。』
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安易に決めずに、蓄音機か蓄音器かを考えている。

この本を手にとりながら、来年(2027年)は、エジソンのレコード発明(誕生)から150年になる。

たぶん、どこからも「蓄音機100年」のような本は出ないだろう。

Date: 5月 2nd, 2026
Cate: ディスク/ブック

LOVE! MISORA HIBARI JAZZ & STANDARD COMPLETE COLLECTION 1955-1966

今日も、あるところに行って、アルテックのA4のセッティングをしていた。

まだまだ、いろいろやりたいことはあるけれど、とりあえず、今日の段階での音を聴いてもらったし、聴いていた。

毎回聴くのは、レナータ・テバルディのボエーム。その後に、“LOVE! MISORA HIBARI JAZZ & STANDARD COMPLETE COLLECTION 1955-1966”を聴いた。

一曲目の“LOVE”を聴く。

ここのA4で、美空ひばりを聴くのは初めてではないが、今回の美空ひばりは、初めて聴くかのような印象があった。

ステレオサウンド 60号で、瀬川先生がA4について語られている。
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 たまたま中2階の売場に、輸入クラシック・レコードを買いにいってたところですから、ギョッとしたわけですが、しかし、ギョッとしながらも、いまだに耳のなかにあのとき店内いっぱいにひびきわたった、このA4の音というのは、忘れがたく、焼きついているんですよ。
 ぼくの耳のなかでは、やっぱり、突如、鳴った美空ひばりの声が、印象的にのこっているわけですよ。時とともに非常に美化されてのこっている。あれだけリッチな朗々とした、なんとも言えないひびきのいい音というのは、ぼくはあとにも先にも聴いたことがなかった。
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60号は1980年秋に出ている。
その日から、瀬川先生が体験された美空ひばりを聴きたい、と思っていても、それが無理なことはわかっていた。

ただ単にA4で美空ひばりを聴きたいわけではない。瀬川先生の体験を、それに近いレベルで私も体験したい──。

瀬川先生が体験されたころのA4と、私がセッティングしているA4とでは時代が違うため、搭載ユニットは基本的に同じでも、全く同じわけではない。

いくつかの細かな違いはある。それでもA4はA4であり、他のスピーカーシステムと比較すれば、そんな細かな違いは、どうでもいいかな、と思えてくる。

今日のA4で聴けた美空ひばりは、よかった。瀬川先生の体験にはまだまだであっても、これからもある。

いつかは体験できた、と思えるかもしれない。


どこに修理を依頼したらいいのか(ソニーの場合・その2)

(その1)で書いたことと直接の関係はないものの、一ヵ月ほど前に、ソニーのCDプレーヤー、CDP557ESDの調子が悪いからみてほしい、と言われた。

CDP557ESDは1987年ごろの製品で、当時180,000円だった。私はひとつ前のモデル、CDP555ESDを使っていたこともある。

CDP557ESDが登場したころは、スチューダーのA727だったから、CDP555ESDを使っていた割には、あまり記憶に残っていなかった。

聞けば、長いこと電源も入れられていなかったようで、久しぶりに電源を入れてみたら再生してくれたのが、
ディスクを交換したらTOCも読まなくなってしまった、とのこと。

何枚かのディスクを試してみると、TOCを読んだりよまなかったりするし、TOCを読んでも再生ボタンを押してもダメ。

急にCDを鳴らす必要があってとのことで、とりあえず、このCDプレーヤーでなんとかしたい。
試しに、レンズクリーナーのディスクがあったので、何度か試みるも改善されない。

こうなるとピックアップのレンズをクリーニングするしかない。天板を外して、まず感心した。
こんなにも律儀な作りだったのか、とまず思った。

時代が違うとはいえ、これだけの作りの製品を180,000円で出していたな、とも感心する。

感心してばかりでは先に進めないから、無水エタノールと綿棒でレンズを拭く。三度ほどくり返した後、ディスクを入れてみる。
すんなりTOCを読み、再生してくれるようになった。

ここでまた感心する。電源を入れられることもなく、本当に長い時間放って置かれていたのに、何事もなく再生してくれる。

天板を取り付ける前に、もう一度、CDP557ESDの内部を細かなところまで見て、また感心していた。

こんなことが最近あったから、余計に今回のソニーの修理拒否のことが、私の中では引っ掛かってしまった。

Date: 4月 30th, 2026
Cate: ロングラン(ロングライフ)

どこに修理を依頼したらいいのか(ソニーの場合・その1)

昨晩、X(旧twitter)で、今日はFacebookでも見かけたから、広まっていくのだろう。

ソニーのヘッドフォンアンプ、TA-ZH1ESが製造中止になって、わずか三年半で修理をソニーから拒絶されたことである。

TA-ZH1ESは三十万円超の製品。それが修理できない、とのこと。修理ができないだけでなく、ソニーからの回答がまた失礼としかいいようのないもの。

詳しいことは、リンク先を読んでいただきたい。

それにしても、と思うのは、ソニーの修理部門の人たちは、東芝ビデオデッキクレームの件を忘れてしまっているのか、それとも知らないのか。

東芝ビデオデッキの時代よりも、いまはインターネットが普及しているだけでなく、ソーシャルメディアも登場し、
スマートフォンでいつでもどこでもアクセスでき、すぐにでも情報発信できるようになっていることを、メーカーはどう捉えているのか。

現在のソニーをオーディオメーカーと思っている人は、どれだけいるだろうか。昔からのオーディオマニアなら、そんなふうに捉えているかもしれないが、
もうソニーはオーディオメーカーとは思えなくなっているところに、今回の修理拒絶の件。

これから先、ソニーから魅力的なオーディオ機器が登場するとは思っていないけれど、
もし、素晴らしいオーディオ機器が、それも高級機で登場したとして、今回の修理拒絶を憶えている人は、故障した時のことを考えてしまうはず。

しかも、今回のヘッドフォンアンプは、アメリカのソニーから基板を取り寄せることで、個人での修理が可能とのこと。
この修理についても、4月30日の投稿で公開されているので、こちらもあわせて読んでほしい。

Date: 4月 29th, 2026
Cate: 真空管アンプ

マランツ Model 9kがやって来た(その6)

私のところにやって来たマランツのModel 9kが、いつ組み立てられたのかははっきりしないが、1978年から1979にかけてだろう。

ということは、もう五十年近く経っている。
古いアンプのメンテナンスでは部品の交換だけでは不十分で、ハンダ付けもすべてやり直す必要がある、ともいわれている。

古いハンダ付けの中には、光沢がとうの昔に失われていて、確かにやり直しが必要だな、と思わせる場合もある。
その一方で、1977年に打ち上げられたボイジャー1号は? と思う。

ボイジャー1号搭載の電子回路も、ハンダ付けによって作られているわけで、そのハンダ付けの箇所はアンプよりもずっと多いはずだろうし、
宇宙空間という地球とはまるで違う環境下に置かれている。

ハンダ付けの劣化は、どうなっているのだろうか。

Date: 4月 29th, 2026
Cate: Marantz, Model 7

マランツ Model 7はオープンソースなのか(その9)

早瀬文雄(舘 一男)さんが京都に住んでいた頃、行っている。
JBLのDD66000を鳴らされていた。

部屋に入ると見慣れないアンプがあった。自作アンプっぽいと思ったけど、舘さんは自作はしない人。
なんだろう、と思って訊いたら、ヤフオク!で落札したものとのこと。

マランツのModel 7をベースにした薄型のコントロールアンプだった。
このアンプの音を聴いた。落札価格も聞いていたから、まあ、この程度なのか、と納得した。

ハムが出るとか、ノイジーだとか、そういった欠点はなかった。内部も見た。ひどい作りではなかった。
でも、まるで豊かさを感じさせないだった。

何を聴いても、同じような表情でしか音楽が鳴らない。音色の変化も乏しい。

これもModel 7のコピーなのか……、といった感想しかなかった。

同じようなことは、長岡鉄男氏が発表してきたスピーカーにもいえるはず。

長岡鉄男氏設計のスピーカーを作ってきた人は、けっこう多い。いまは既製品のスピーカーシステムを鳴らしている人も、学生時代は長岡鉄男氏のスピーカーを作って聴いていた、という話を数人から聞いている。

フォステクスのスピーカーユニットを買ってきて、同じようにエンクロージュアを作っても、
完成したスピーカーシステムが、長岡鉄男氏が製作したスピーカーと、どのくらい同じなのか(違うのか)。それを比較して確かめることは、まずない。

自作した人は同じ音が出ていると思いたい(信じたい)だろうが、
エンクロージュアの組立は思っている以上にバラつきが出るものだ。

井上先生によると、メーカーのスピーカーを作っている職人が二台のエンクロージュアを作っても、全く同じ音がすることは、まずないと思った方がいい、とのことだった。

木を使ううからである。だから、木ではなく、金属や樹脂系の素材をエンクロージュアに使うのは、バラつきをなくすためには、相当に有効な選択でもある。

Date: 4月 28th, 2026
Cate: 複雑な幼稚性

ゲスの壁(その7)

オーディオマニアには聴き方の癖が、人それぞれある。
全く癖のない聴き方をしている人がいないとは言わないまでも、少数だと感じている。

聴き方の癖があるのが悪いといいたいのではなく、その聴き方の癖を意識しているのかどうか。

癖だから意識していないのかもしれないが、それでも聴き方の癖があるんじゃないだろうか──、
と一度もおもわずに、長いことオーディオをやってきた人はいるのだろうか。

そんな人はいない、と言いたいところだが、実際は意外に多いような気がしている。

長くオーディオをやっていて、その聴き方の癖を取り除くどころか、さらに拗らせて偏らせている人も少なくないとしたら……。

聴き方だけではない。オーディオへのアプローチ、思考の癖もある。それらの癖を取り除くのか、それともより偏らせるのか。

それも人それぞれだったりする。偏らせて拗らせていくのも、癖なのだろう。

Date: 4月 27th, 2026
Cate: 新製品

McIntosh MAC7200

ここ十年くらいのマッキントッシュの新製品には、首を傾げたくなることが多かった。
それは私だけの感想なのかもしれないとは思いつつも、ゴードン・ガウというリーダーを失ってずいぶん経つと、こんなふうになってしまうのか……が、偽らざる感想だ。

一時期は、マッキントッシュのウェブサイトを定期的に見ていた。今度はどんな新製品を出してきたのか──、そこにはいい意味での期待を持って、ではなかった。

そんなこともやめてしまって数年。久しぶりにマッキントッシュのウェブサイトを見たら、MAC7200を見つけた。

プリメインアンプのMA7200ではなく、MAC7200である。古くからのオーディオならば、この型番を見て、すぐにレシーバーだと気づく。

私もその一人なのだが、それでも、この時代にレシーバーの新製品? と思う。

マッキントッシュはチューナーの新製品も、いまだに出してくるメーカーだから、その可能性はあったといえるけれど、
それでもレシーバーの新製品を出してきたとなると、今度はいい意味で驚かされた。

1970年代、マッキントッシュのレシーバー、MACシリーズは、日本でも発売されていた。とはいえ、パネルフェイスを見てもわかるし、オートフォーマーを搭載していないことからもわかるように、
マッキントッシュのラインナップとしては普及機だった。

それにMACと型番につくことから、マックとも呼ばれていて、マッキントッシュとして、そう呼ばれたくない、という話を、ずっと以前に聞いている。

その型番を復活させているが、当時のMACシリーズとは違い、MA7200をベースにしているから、パネルフェイスは同じ。
もちろんオートフォーマーも搭載していることからもわかるように、以前のMACシリーズとは違う。

SPDIFとUSBのデジタル入力を持ち、フォノ入力もMM型、MC型に対応し、FM、AMも受信できる。

日本での発売は可能性としては低いだろうが、MAC7200の登場は、私にとってはマッキントッシュを見直すきっかけになるかもしれない。

Date: 4月 27th, 2026
Cate: 戻っていく感覚

My Favorite Things(カセットデッキ篇・その9)

こうやってカセットデッキのことを振り返って書いていると、気づくのは、チューナよりもカセットデッキには関心があまりなかったことだ。

いいなぁと思っていたカセットデッキは、いくつかある。思い出すままにあげていくと、
テクニクスのRS-M88、ラックスの5K50Mなどがそうだけど、どうしても手に入れたいという気持は持てなかったことに改めて気づく。

そんな私でもスチューダーのカセットデッキが、今でも欲しいと思うのは、
(その2)で引用した瀬川先生の文章がなせるわざといえる。
なのにルボックスではなくスチューダーなのかといえば、CDプレーヤーで、ルボックスとスチューダーの音の違いを聴いて知っていたからだ。

ルボックスからB225が登場し、その音を聴いた時は唸ってしまった。CDからも、こういう音が出るのか、と。
しばらくしてB225のスチューダー版A725が登場した。

B225をベースにさちモデルなのに、そこにはコンシューマー用とプロ用機器の違いが、やはりある。

B225はD/Aコンバーターに、フィリップスのTDA1540を採用していた。14ビット仕様だった。
16ビット仕様のTDA1541が出て、B225はB226へとヴァージョンアップした。

スチューダーのA725もA727へとアップした。ここにもルボックスとスチューダーの違いは、やはりあった。

だからカセットデッキもルボックスのB710ではなくて、スチューダーのA710が欲しい。

Date: 4月 26th, 2026
Cate: 戻っていく感覚

My Favorite Things(カセットデッキ篇・その8)

ナカミチのカセットデッキに熱くなれなかった私は、カセットデッキ(カセットテープ)そのものに熱くなれなかっただけかもしれない。

いま所有しているカセットデッキは、ヤフオク!で落札したヤマハのK1dのみ。
ヤマハのK1は、いいなぁと思っていたけれど、憧れの機種だったわけではない。
K1dは、型番末尾のdが示すようにdbx対応である。

1970年代の終りごろ、オーディオメーカー各社から、いくつかのノイズリダクション方式が登場した。

それまでノイズリダクションといえばドルビーしかなかったところに、どれがいいのか迷う(わからない)ほどに、ノイズリダクションが出てきた。

カセットデッキに搭載されもしたし、外付けのタイプも多かった。
ドルビーもそれまでのBタイプだけでなくCタイプも出してきた。

個人的にはdbxに関心があった。この頃、dbxは勢いがあったように感じていたし、ドルビーの牙城を崩すかも──、そんなことも思ったりしたが、ドルビーは強かった。

dbxに関心があったのは、菅野先生録音のオーディオラボからdbxを採用したプログラムソースが出ていたことが大きい。

ステレオサウンド 60号掲載の菅野先生のリスニングルームの棚には、K1dがあったことも、理由として大きい。

欲しいと強い気持があって落札したわけではなかった。カセットデッキが一台欲しいと思ってヤフオク!を眺めていたら、
たまたまK1dが出品されていて、応札する人も現れずすんなり手に入れることができた。

Date: 4月 25th, 2026
Cate: 真空管アンプ

マランツ Model 9kがやって来た(その5)

やって来たマランツのModel 9kは、フロントパネル左端下部にあるgainのツマミ(ノブ)が、二台ともなかった。

どうするか。eBayで、“Marantz knob”で検索してみた。けっこう数がヒットする。
Model 7のオリジナルというモノもあった。これを二つ購入しようかと思ったが、
写真を見る限り、シルバー仕上げである。

Model 9kだから、ことさらオリジナルであること、それに近いことを最優先で求めているわけではないが、
このツマミが写真通りだったら、フロントパネル右端下部のツマミと色合いが違ってくる。

それもなんとなくしまらない感じになってしまう。だからといって四つのツマミ全てを交換すると、結構な金額になってしまう。

ツマミがなくても動作に支障はないけれど、そのままにしておくわけにはいかない。

AliExpressに、近いツマミはないのかと検索してみたら、かなり近いモノが見つかった。直径も同じで、内部までしっかりとアルミ製。

eBayでヒットしたツマミの多くは、外側はアルミ製でも内側がプラスチックだったりする。それしかなければ仕方なく使うが、Model 9kにその手の、いわば上げ底的ツマミは使いたくない。

AliExpressで見つけたツマミは、写真通りのものならば、かなりいい感じのはず。それに安価(eBayで見つけたツマミの五分の一)。

出来の悪いモノだったら、eBayで注文することにして、これを四つ購入してみることにした。

先ほど届いた。直径も厚みもぴったり。ツマミがフロントパネルの色合いと違ってくるけど、これはこれで悪くない。

中国製のツマミをマランツのアンプに取り付けるなんて──、そういう人は、このツマミを見て、中国製だとわかるのか。

それにしても今回購入したツマミは、マランツに使われていたツマミのレプリカに思える。

Date: 4月 24th, 2026
Cate: 真空管アンプ

マランツ Model 9kがやって来た(その4)

フッターマンのOTL2、マランツのModel 9kが立て続けにやって来て、私のところにはトランジスター式を含めてパワーアンプが七台になった。

コントロールアンプは二台。
パワーアンプと同数のコントロールアンプまでは欲していないけど、管球式コントロールアンプが一台あってもいいな、と思い始めてしまった。

Model 9kがあるからModel 7kとは思わない。今より二十若かったら、7kを手に入れて手を加えようと思うのだが、
いま7kを手に入れて、部品を集めて手を加えようとは、なかなかならない。

オリジナルのModel 7は高くなりすぎたし、プレシジョン・フィデリティのC4はいいかもしれないと思っているが、あまり売れなかったのか、中古店で見かけたことがない。

カウンターポイントだったら、SA5ではなくSA1がいいなぁ──、そんなことをあれこれ妄想しているだけでも楽しいのがオーディオなんだけれども、
現在としてどうにかするとなると、自作するのもいいかな、となる。

大がかりな管球式コントロールアンプじゃなくていい。部品点数も多くしたくない。
どのアンプの回路を元にしようか。

思いついたのが、デッカ・デコラのコントロールアンプである。
是枝重治氏が、ラジオ技術の2005年9月号でEL 34の三極管接続のパワーアンプの製作記事を発表されている。

デコラのパワーアンプである。記事には、デコラのコントロールアンプの回路図が載っている。

なんとなくなのだが、これが良さそうだ、と感じた。

Date: 4月 24th, 2026
Cate: 複雑な幼稚性

ゲスの壁(その6)

特定のオーディオブランドの信者的な人は、オーディオマニアなのだろうか、と疑問に感じる。

自分(もしくは自分たち)だけが、本当に優れた音、モノを知っている──、そう思い込んでいるとしか思えないのだが、
信者的な人からすれば、自分たちだけが真実を知っている。
その真実を、まだ知らない多くの人たちに知らせなければ──、という使命感があるのかもしれない。

そうなるとオーディオマニアというより活動家といった方がいい。
それも行き過ぎると、活動家ではなく活動屋に成り下がってしまうようだ。

Date: 4月 23rd, 2026
Cate: 戻っていく感覚

My Favorite Things(カセットデッキ篇・その7)

スカリー(Scully)のオープンリールデッキ、280Bもそうだった。
菅野先生がオーディオラボでの録音に使われていた280Bも、ナカミチのカセットデッキのように、
280Bで録音したテープは、280Bで再生すればいい音なのだが、同クラスの他社のオープンリールデッキで再生すると冴えない音になってしまう、と菅野先生から聞いたことがある。

実際、どのくらい違うのか、音を聴いたわけではないが、オクタヴィアレコードからオーディオラボのSACDが発売になった時の話を聞いている。

オーディオラボのマスターテープの保管場所がようやくわかり、千葉のあるところまで行かれたとのこと。テープの保管状態は良かったそうで、急いで東京に持ち帰り、再生してみたところ、冴えない音だったそうだ。

いろいろ試してみてもダメで、菅野先生に相談しに行ったところ、返ってきたのは、スカリーで録音したテープは、スカリーで再生しなければならない、ということだった。

とはいえ、その時点で菅野先生のところにも280Bはない。スチューダーやアンペックスほどメジャーなデッキではなかったこともあり、探すのも大変だった、とのこと。

やっと、あるレコード会社の倉庫に眠っている一台が見つかり、再生してみると、昨日録音したかのような生き生きとした音が鳴ってきたそうだ。

こういう例もある。なのでナカミチの、こういう面を批判する気はほとんどないが、
オープンリールテープと違い、カセットテープは誰かとやりとりすることも少なくないはず。

自分で録音したテープを誰かに渡す。その逆もある。そんな場合、どうだったのだろうか。
自分で録音したテープは自分で聴く──、それだけであればナカミチのデッキは優れた機械だろうが、カセットテープの性質を考えると、それでいいのか、と思うところはある。

スカリーの280Bは自己完結していた機器なのだろう。ナカミチのカセットデッキも、そうなのか。