名器、その解釈(マッキントッシュ MC75の復刻・その1)
すこし前のニュースだが、マッキントッシュから今度はMC75が復刻される。
C22、MC275の復刻が好評だったからなのだろう、と思われる。
「今度はMC75か」と思いながら、そういえば、なぜ日本では名器といえばMC75ではなく、
ステレオ仕様のMC275なのか。
パワーアンプはモノーラルの方がステレオ仕様よりもいくつかの面で有利である。
MC275よりもMC75が物理特性でも優れているだろうし、
音に関してもMC75の方がおそらく優れている、と思われる。
C22とペアとなるMC275はこれまでにも何度か聴く機会はあったけれど、
MC75はまったくなかった。
なのではっりきしたことはいえないけれど、少なくともMC75がMC275よりも劣る理由は特にない。
いまこういうことを書いている私にしても、MC275とMC75、どちらが欲しい? ときかれたら、
ためらわずMC275、と答える。
それはMC275に対しての思い入れがあるからだ。
そんな感情がいっさいなければ、MC75と答えるはず。
そしてどちらが名器かと問われたら、やはりMC275と即座に答える。
ではMC275への思い入れがいっさいなかったら、どちらを名器として答えるだろうかと自問自答する。
それでも、MC275と答えるだろう。