サイズ考(その51)
信号に挿入するトランスの数をどこまでも増やしていけば、
トランスらしさだけが残ってくるというものではないことは、容易に想像できる。
極端な数で試したことはないけれど、
おそらくある数までは、トランス臭さが薄れ、トランスらしさが生きてくるだろうが、
その数を越えると、反対にトランス臭さのほうが増してくるのではなかろうか。
それでしばらくトランス臭さが増していき、次の山(谷というべきか)を越えると、
ふたたびトランスらしさが生きてくるようになる。
音には、そういう性質がひそんでいるような気がする。
トランスの数をどこまで増やしていくかの話は措いとくとして、
コントロールアンプの終段にトランスを挿入した場合について、考えてみたい。