サイズ考(その46)
トランスは、コア(磁性体)と2組以上の巻線から構成されるもので、1次側の巻線が入力、
2次側の巻線が出力となり、
この2組の巻線比が昇圧比であり、1次側の巻線数よりも2次側の巻線数が多ければ、信号は昇圧される。
1次側の巻線数が10、2次側が100であれば、昇圧比は10となる。
ヘッドアンプでは、ゲイン20dB(増幅率:10倍)のものを用意すれば、
入力に0.1mVが加われば、出力電圧はどちらも1mVと同じになる。
といっても、同じ性質の1mVでは、ない。
ヘッドアンプには電源というエネルギーを供給するものがあるのに、
トランスに電源はない。
トランスに加わるエネルギーは、入力信号のみ、である。