the Review (in the past) を入力していて……(その32)
優れたコントロールアンプ、そして後々まで語られていく魅力的なコントロールアンプを生みだすには、
どこか才気走ったところが、エンジニア(プロデューサー)には、求められるのかもしれない。
そういう人間に、ひとつのところにとどまれ、というのが、ある意味、無理な要求なのかもしれない。
そういう人間は、ときに、魅力的なモノを生みだす。
だが、瀬川先生がアンプに求められた「音で苦労し人生で苦労したヴェテランの鋭い感覚でのみ作り出すことのできる、
ある絶妙の味わい」となると、どうだろうか。
そういう人間を、ヴェテランと呼べるだろうか。
やはり、いま現役のエンジニアでヴェテランとすなおに呼べるのは、
ダゴスティーノ、パス、それからジェフ・ロゥランドだろう。
特別枠で、ジェームズ・ボンジョルノもあげておく。
みな1970年代のおわりから1980年ごろにかけて会社をつくっている。
30年のキャリアをもっている。