Date: 8月 4th, 2009
Cate: 境界線
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境界線(その1)

瀬川先生は、「オーディオABC」のなかで、可聴帯域の20Hzから20kHzまで、こまかくわけて図に示されている。
重低音域(20〜50Hz)、低音域(50〜150Hz)、中低音域(150〜450Hz)、中音域(450Hz〜2kHz)、
中高音域(2k〜4kHz)、高音域(4k〜12kHz)、超高音域(12k〜20kHz)といった感じにわけられている。
括弧内の数字は、私が図から読みとった数値なので、
だいたいこのくらいまで、という程度として受けとっていただきたい。

いま目の前に3ウェイのスピーカーシステムがあったとしよう。
そのスピーカーのウーファーが受持つ帯域が低音で、スコーカーの帯域が中音、トゥイーターの帯域が高音、
そういうふうにもわけることができる。
たとえばヤマハのNS1000Mのクロスオーバー周波数は、500Hzと6kHzだから、
500Hzまでが低音域で、500から6kHzまでが中音域、6kHz以上が高音域ということか。

他のスピーカー、たとえば4ウェイのJBLの4343は、
低音(Low)、中低音(Mid-Bass)、中高音(Mid-High)、高音(High)となり、
それぞれのクロスオーバー周波数は300、1.25k、9.5kHzとなっている。

4343では、300Hzまでが低音域で、300から1.25kHzが中低音域、1.25kから9.5kHzまでが中高音域、
9.5KHz以上が高音域ということになるのだろうか。
そして、ミッドバスとミッドハイのふたつのユニットが受け持つ帯域(300〜9.5kHz)が、
いわゆる中音域ということか。
NS1000Mの中音域と4343の中音域は、4343のほうがいくぶん広いが、ほぼ重なり合っている。

このへんの帯域は、上に書いた瀬川先生の分類では、
中音域と中高音域と足したもの(450〜4.5KHz)に、相当するといえよう。

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