the Review (in the past) を入力していて……(その23)
クレルのPAM2は、フロントパネルで機械的には結合されているが、左右チャンネルをアンプ部だけでなく、
外付けの電源部、電源コードまで分けている。
コントロールアンプとパワーアンプという違いはあるものの、
マランツの初期のソリッドステートアンプ、♯15のつくりそのものである。
2台のアンプを機械的に結合させステレオアンプとする発想で、
これは1970年代後半に、デンオンから出たPOA1001にも採用されているし、
マランツでも、Sm10で、この手法を受け継ぎ、復活させている。
PAM2以前にも、電気的に、左右チャンネルを徹底的に分離させたアンプは、マークレビンソンのML6L、
スタックスのCA-Xがあるが、それぞれ手法は異る。
ML6Lは、機械的な結合もなく、完全に、アンプ部も電源部も左右チャンネルで独立している。
CA-Xは、アンプ部と電源部をわけた2シャーシー構成で、それぞれ中央に仕切り板を設け、
アンプ部も電源部も、左右チャンネルで対称配置になっている。
電源コードは、ML6LとPAM2は2本だが、CA-Xは1本。