Date: 8月 5th, 2011
Cate: 表現する
Tags:

音を表現するということ(続々続々・聴く、ということ)

新しい書体をデザインしていくとき、どういう文字にするのかというルールを定めて、
一文字一文字描いていった後、細かなところを修整していく、
そのときはやはり一文字だけを表示して修整していくのではなく、
ある程度の文章にしたうえでのバランスを見て、ということになる、ときいている。

音も同じではないか。
個々の音ばかりに注意を払って(というよりも気をとられすぎて)、
いったい何の音楽を聴いていたのかすら定かではない、という聴き方をしていては、
音の修整という作業は永遠にできない。

音を判断するということは、その音楽がどういう鳴り方をするかを判断する、ことであるように、
音を修整するということは、その音楽がどういう鳴り方をするかを修整していくことである。

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