Date: 2月 11th, 2009
Cate: TANNOY, 井上卓也
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井上卓也氏のこと(その6)

ロックウッドのMajorのエンクロージュアは、ダブルチェンバーをもった、やや特殊なバスレフ型だ。
アカデミー・シリーズは、フロントバッフルとリアバッフルを4本のボルトナットで、
強固に締めつけるとともに、リアバッフルを留めているネジもかなりの本数使っている。

Majorもアカデミーも、どちらも、同時期のタンノイの純正のシステム、
アーデンやバークレイのエンクロージュアとは相当に異るつくりとなっていた。

写真ではMajorの仕上げはなかなかのように思えるが、
実物を見ると、意外にラフなところも見受けられて、ちょっとがっかりしたものだが、
出てきた音には、素直に驚いた。

タンノイのスピーカーといえばアーデンしか聴いたことはなかったが、
同じスピーカーユニット(HPD385A)が、こんなふうに変身するのか、と、
アーデンとMajorを聴いて、驚かれない人は少ないだろう。

エンクロージュアが違うと音がどう変化するのかの、好例といえる。
もっともアーデンは23万9千円、Majorは48万8千円と倍以上するのだが(ともに1本の価格)。

井上先生は、ステレオサウンド 42号の新製品紹介で、Major Geminiについて、山中先生と語られている。

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