Date: 9月 26th, 2026
Cate: 戻っていく感覚
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戻っていく感覚(「風見鶏の示す道を」その21)

1976年12月に、黒田先生の「風見鶏の示す道を」を読んだ。ステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界 ‘77」の巻頭に載っている。

当時、中学二年だった私にとって「風見鶏の示す道を」は、「五味オーディオ教室」に次ぐものとなった。
黒田先生が「風見鶏の示す道を」で言わんとされること全てを、読んですぐに理解できたわけでもなかったが、
これから先、ずっとオーディオでレコード音楽(録音再生される音楽)を聴いていくということは、こういうことでもあるのか、と静かな衝撃でもあった。

「コンポーネントステレオの世界 ‘77」を買った時、すでに冬休みだった。その間、何度も読み返していた。

「風見鶏の示す道を」に登場する乗客は、レコードを携えていた。そして目的地を、駅員に訊ねる。

「風見鶏の示す道を」から、もう少しでまる五十年になる。そのタイミングで、AKG K1000がやって来たことをあわせて考えていた。
私は、K1000を携えて駅にいる。そのことを考えていた。

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