ミソモクソモイッショにしたのは誰なのか、何なのか(その26)
(その25)の最後に、
post-truth = ミソモクソモイッショともいえる、と書いた。
八年前の別項で書いている。
雑誌が変ったのか、読者も変ったのか。
少なくとも読者は雑誌に「私を気持ちよくさせて」ということを求めはじめたのではないのか。
その要求に、雑誌側も応えるようになってきた──、
少なくともステレオサウンドは、そうであるように感じる。
読者を気持ちよくさせること自体は悪いとはいわないが、
結局、それが読者の「私を不快にさせないで」を生み出すことになっていった──、
そんな気もしている。
ステレオサウンド 207号の柳沢功力氏のYGアコースティクスのHailey 1.2の試聴記に、
読者であるavcat氏がツイートした件は、つまるところ、その程度のことから発している。
この時の読者の「私を不快にさせないで」に対して、ステレオサウンド編集長は、不快になったavcat氏に謝罪した、とavcat氏がtwitterに投稿していた。
読者だけではない。「私を不快にさせないで」は「私を不快にさせるな」へと進んでいく。
オーディオ雑誌に、自社製品について少しでもネガティヴなことが書かれていると、ものすごい苦情を言ってくるところがある──、という話は割と耳にする。
本当にちょっとしたことでも、すぐさま言ってくる、とも聞いている。どこなのかも聞いているけれど、黙っておこう。
そのネガティヴなことは批判的なことなのだろうか。
また読者側の話に戻るが、自分が愛用しているオーディオ機器について、オーディオ雑誌で、少しネガティヴな評価をされていたら、やっぱり「私を不快にさせるな」となるのか。
どのくらいいるのかはなんともいえないが、いることだけは確かだ。