シングルボイスコイル型フルレンジユニットのいまにおける魅力(その22)
(その21)へのコメントがfacebookであった。
池田勇氏が、朝倉昭氏とスピーカーはダイヤトーンなんかのロクハンでいい、と話をした──ということを言われていたのをどこかで読んだ記憶がある、というコメントだった。
池田勇氏も朝倉昭氏もカートリッジメーカーの創業者であり、エンジニアである。
この二人がスピーカーはロクハンのフルレンジでいい、と発言されているのであれば、なかなかに興味深い。
カートリッジとスピーカーは、どちらも変換器(トランスデューサー)だ。
動作原理もフレミングの法則に基づき、片方は音の入口、もう片方は音の出口だ。
なのにカートリッジは小さく軽い。
スピーカーは、特に最近は大きく重くなっている。
スピーカーは小さくなければならないとは考えていないものの、
アナログディスクのころからオーディオをやってきている者からすると、カートリッジとスピーカーの規模の違いの大きさには、釈然としないといえば、そうである。
スピーカーは部屋の空気を相手にするものだから、部屋の大きさが違ってくれば、それに応じて──という面もある。
そこが同じ変換器でもカートリッジとスピーカーの明らかな違いではあっても、ロクハンのフルレンジでも音は鳴る。
1977年ごろ、ウイン・ラボラトリーズというカートリッジメーカーがあった。
SDT1という同社のカートリッジは、速度比例型ではなく振幅比例型あったし、出力レベルも相当に高いモノだった。
このカートリッジならば、そこそこ出力音圧レベルの高いスピーカーならば、ダイレクトに接続しても、そこそこ鳴ったと思う。
同じ出力音圧レベルのスピーカーよりもロクハンのフルレンジの方が、スムーズに鳴ってくれるとも思う。